RCTA（リヤクロストラフィックアラート）

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RCTA（リヤクロストラフィックアラート）は、車両後退時に後側方レーダーセンサーが接近する車両や自転車を検知すると、ドアミラーインジケーターとブザー、およびマルチメディアディスプレイ上の表示により注意喚起を行います。

警告

安全にお使いいただくために

安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転に努めてください。

RCTA機能は自車の右後方または左後方から接近してくる車両や自転車の存在を運転者に提供する補助的なシステムです。

RCTA機能を使用していても状況によっては本システムが有効に機能しないことがあるため、運転者は自らの目視による安全確認をおこなう必要があります。

システムを過信すると思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

システムを正しく作動させるために

→システムを正しく作動させるために

システムの構成部品

  1. マルチメディアディスプレイ
    自車の右後方または左後方から接近している車両や自転車を検知したときは、マルチメディアディスプレイに検知した側のRCTAアイコン（→RCTAアイコンの表示）が点灯します。
    イラストは両後方から車両や自転車が接近している例です。
    ※:

    表示画面は、グレード、オプションなどにより異なる場合があります。

  2. ドアミラーインジケーター
    自車の右後方または左後方から接近している車両や自転車を検知したときは、接近方向のドアミラーインジケーター（→表示灯一覧）が点滅し、ブザーが鳴ります。
  3. 運転支援OFF表示灯
    RCTAがOFFのときに点灯し、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されます。

設定のしかた

RCTA のON ／ OFF は、カスタマイズメニューから切りかえることができます。（→設定を変更するには）

RCTA機能がOFFのとき、運転支援OFF表示灯（→表示灯一覧）が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されます。
パワースイッチがONになるたび、RCTA機能はONになります。

知識

ドアミラーインジケーターの視認性について

強い日差しのもとでは、ドアミラーインジケーターが見えづらいことがあります。

RCTAブザー音の聞こえ方について

大音量のオーディオなど大きな音がする場合、RCTAブザー音が聞こえづらくなる場合があります。

後側方レーダーセンサーについて

→システムを正しく作動させるために

RCTA機能

RCTA機能の作動

RCTA機能は後側方レーダーセンサーにより自車の右後方または左後方から接近している車両や自転車を検知し、ドアミラーのインジケーターとブザーによってその車両や自転車の存在を運転者に知らせます。

※:

ブザーは車両後退時のみ吹鳴します。

  1. 接近車両
  2. 接近する車両や自転車を検知できる範囲

RCTAアイコンの表示

自車の右後方または左後方から接近している車両や自転車を検知したときは、マルチメディアディスプレイ上に次の表示をします。

例：両方向から車両や自転車が接近しているとき

RCTA機能で検知できる範囲

次の範囲に入った車両や自転車を検知します。

速度が速い車両や自転車に対しては、より離れた位置で警報ブザーを鳴らします。

例：

接近する車両や自転車の速度

警報距離（概算）

56km/h（速い）

30m

8km/h（遅い）

4m

知識

補機バッテリーを脱着したときは

システムを初期化する必要があります。運転中、自動的に初期化されるため、しばらく運転を続けてください。

RCTA機能の作動条件

RCTA機能は、次の条件をすべて満たしているときに作動します。

  • パワースイッチがONのとき

  • RCTA 機能がONのとき

  • シフトポジションがRのとき

  • 自車の車速が約15km/h以下のとき

  • 接近する車両や自転車の車速が約8km/h～56km/hのあいだのとき

  • ドアミラーを格納していないとき

ブザーの音量調整について

カスタマイズメニューから、RCTA、クリアランスソナー、RCDの音量を一括で切りかえることができます。（→設定を変更するには）

ブザー音の一時ミュート（消音）

作動対象を検知した場合、マルチメディアディスプレイ上に一時ミュート（消音）スイッチが表示されます。
これを押すとクリアランスソナー、RCTA、RCDのブザー音が一括でミュート（消音）されます。

再度スイッチを押すと、解除されます

一時ミュート（消音）が解除されるとき：

  • シフトポジションを切りかえたとき

  • 車速が一定値以上になったとき

  • センサー異常やシステムが一時使用不可となったとき

  • 使用中の機能をOFFにしたとき

  • パワースイッチをOFFにしたとき

システムが検知しない車両や自転車について

RCTA機能は、次のようなものを検知対象としません。

  • 真うしろから接近する車両や自転車

  • 障害物のためにセンサーが検知できない車両や自転車

  • ガードレール・壁・標識・駐車車両などの静止物

  • 小型のオートバイ・歩行者など

  • 自車から遠ざかる車両や自転車

  • 自車の隣の駐車スペースから接近する車両や自転車

  • センサーと接近する車両や自転車との距離が近すぎる場合

※:

状況によっては検知をすることがあります。

システムが正常に作動しないおそれがある状況

RCTA 機能は、次のような状況では車両や自転車を有効に検知しないおそれがあります。

  • センサーやセンサー周辺への強い衝撃などにより、センサーの位置や向きがずれているとき

  • 泥・雪・氷・ステッカーなどがセンサーやセンサー周辺のリヤバンパーに付着したとき

  • 大雨・雪・霧などの悪天候時、水たまりなどのぬれた路面を走行するとき

  • 複数台の車両や自転車が狭い間隔で連続して接近するとき

  • 車両や自転車が高速で接近するとき

  • センサー付近にけん引フック・バンパープロテクター・バンパートリム・サイクルキャリア・除雪装置（スノープラウ）などを取り付けたとき

  • 勾配の変化が激しい坂で後退しているとき

  • 斜めの駐車場から出庫するとき

  • RCTA 機能をONにした直後

  • RCTA 機能をONにした状態で、ハイブリッドシステムを始動した直後

  • 障害物のためにセンサーが車両や自転車を検知できないとき

  • けん引しているとき

  • 検知範囲に入る車両や自転車と自車の高さに差がありすぎるとき

  • 炎天下や寒冷時

  • ローダウンサスペンションや、純正と異なるサイズのタイヤを取り付けたとき

  • 車高が極端に変化しているとき（ノーズアップ、ノーズダウンなど）

  • 自車が旋回しているとき

  • 旋回しながら車両や自転車が近付いてきたとき

衝突の可能性がなくてもシステムが作動する状況

RCTA 機能は、特に次のような状況では不要な検知が増えることがあります。

  • 駐車場に面した道を車両が走行しているとき

  • 車両後方に電波の反射しやすい金属（ガードレール・壁・標識・駐車車両など）が存在するとき

  • センサー付近にけん引フック・バンパープロテクター・バンパートリム・サイクルキャリア・除雪装置（スノープラウ）などを取り付けたとき

  • 車両や自転車が自車の横を通過するとき

  • 自車の近くで旋回していく移動物が存在するとき

  • 自車近くに室外機などの回転体があるとき

  • センサーに向けてスプリンクラーなどによる水の飛散があったとき

  • 動いているもの（旗・排気ガス・大粒の雨や雪、路面の雨水など）

  • ガードレールや壁などとの距離が短い状況で、それらが検知範囲に入ったとき

  • グレーチングや側溝

  • 炎天下や寒冷時

  • ローダウンサスペンションや、純正と異なるサイズのタイヤを取り付けたとき

  • 車高が極端に変化しているとき（ノーズアップ、ノーズダウンなど）

  • けん引しているとき