プラスサポートはお客様の運転を補助し、より安心なドライブを支援します。プラスサポートを使用するためには、プラスサポート用スマートキー(以下、サポキー)が必要です。プラスサポートおよびサポキーは販売店装着オプションです。

プラスサポートでできること

プラスサポートを使用すると、機能の追加や、音声案内シーンの追加でより安心なドライブを支援します。また、通常の電子キーとは異なるカスタマイズ設定が可能です。

※:

グレード、オプションなどにより、追加の有無があります。

機能の追加

  • 急アクセル時加速抑制

  • 交差点対向車注意喚起

音声案内シーンの追加(進入禁止区間に進入した場合など)

対象機能:

  • PCS(プリクラッシュセーフティシステム)

  • RSA(ロードサインアシスト)

  • 急アクセル時加速抑制

  • PKSB(パーキングサポートブレーキ)

通常の電子キーとは異なるカスタマイズ設定

対象機能:

  • PCS(プリクラッシュセーフティシステム)

  • LDA(レーンディパーチャーアラート)

  • RSA(ロードサインアシスト)

  • BSM(ブラインドスポットモニター)

  • PDA(プロアクティブドライビングアシスト)

  • RCTA(リアクロストラフィックアラート)

  • PKSB(パーキングサポートブレーキ)

  • 安心降車アシスト

  • クリアランスソナー

知識

カスタマイズ初期値の変更

カスタマイズ設定から、各システムの設定を変更することができます。

サポキーで起動した場合、通常の電子キーとは異なる設定でシステムが作動します。

サポキーで起動後に変更した設定はサポキーにのみ記憶されます。通常キーには記憶されません。

より安全に運転いただくため、通常の電子キーでは設定の変更ができた音声案内など、一部の項目が作動状態に固定されます。

プラスサポートを使用するには

プラスサポートを始動するには

  1. サポキーを携帯していることを確認して、ドアを解錠する。(→キーの種類, 車外から解錠/施錠するには
    パワースイッチがOFF以外の状態でドアが施錠されているときは、サポキーでドアを解錠しても、プラスサポートは作動可能になりません。
  2. 通常の手順でFCシステムを始動します。(→FCシステムを始動するには
  3. “プラスサポートで起動中 急加速を制限します”というメッセージが表示され、プラスサポート表示灯が点灯したことを確認する
    パワースイッチをOFFにするまで、プラスサポートが作動可能な状態になります。
    FCシステムの始動後は、プラスサポート表示灯が点灯していることを必ず確認してください。プラスサポート表示灯が点灯していないときは、プラスサポートが作動しません。また、プラスサポートが不要なときは、プラスサポート表示灯が消灯していることを必ず確認してください。
  4. メーター操作スイッチのを押してメッセージを非表示にします。
    メッセージ表示後約30秒経過するまで、またはスイッチ操作によりメッセージを非表示とするまで、“プラスサポートで起動中 急加速を制限します”のメッセージは表示されたままになります。

プラスサポートが不要なときは

標準装備の電子キーを携帯してドアを施錠し、FCシステムを始動してください。プラスサポートが非作動になり、標準車と同様の制御になります。

警告

プラスサポートを正しく使用するために
  • 必ずサポキーを携帯していることを確認してください。標準装備の電子キーを携帯しているときは、プラスサポートが始動しません。

  • サポキーと標準装備の電子キーを同時に携帯しないでください。プラスサポートが始動しない場合があります。

  • FCシステムの始動後は、プラスサポート表示灯が点灯していることを必ず確認してください。(→表示灯一覧
    プラスサポート表示灯が点灯していないときは、プラスサポートが作動しません。また、プラスサポートが不要なときは、プラスサポート表示灯が消灯していることを必ず確認してください。

急アクセル時加速抑制

低速走行(約30km/h以下)中に、ペダルの踏み間違いなどでアクセルペダルが速く強く踏み込まれたとシステムが判断したとき、FCシステムの出力を抑制することで、車両が急加速しないように制御します。

警告

安全にお使いいただくために

システムを過信しないでください。システムを過信すると思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。必ず車両周辺の安全を確認しながら運転してください。

  • 安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転に努めてください。急アクセル時加速抑制は、状況によっては作動しない場合もあります。

  • 急アクセル時加速抑制は衝突を防止するシステムではありません。車両を自動で停止させる機能はないため、加速抑制後も車両は惰性で動きます。周囲の交通状況を確認の上、必ずご自身でブレーキペダルを踏んでください。

  • 急アクセル時加速抑制は意図せぬ急加速の防止を補助する機能ですが、走行状況によっては、加速が必要なときにもFCシステムの出力が抑制される場合があります。安全、かつ環境に優しい運転をするためにも、日頃からアクセルペダルはゆっくり操作するように心がけてください。

  • お客様ご自身で急アクセル時加速抑制の作動テストを行わないでください。状況によってはシステムが正常に作動せず、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

急アクセル時加速抑制が作動したとき

急アクセル時加速抑制が作動すると、FCシステムの出力を抑制します。すみやかにアクセルペダルから足を離して、ブレーキペダルを踏んでください。アクセルペダルを踏み込んだままでいると、しばらくしたあとに車両が加速し、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

右左折・車線変更するとき

必ず方向指示灯を点滅させてください。方向指示灯が点滅していないと、プラスサポートによりFCシステムの出力が抑制され、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

急アクセル時加速抑制が作動したとき

急アクセル時加速抑制が作動したときは、ブザーや音声発話でお知らせするとともに、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されます。

メッセージが表示されたときは、すみやかにアクセルペダルから足を離し、ブレーキペダルを踏んでください。

知識

急アクセル時加速抑制の作動条件

プラスサポートが始動したあと、次の条件をすべて満たした場合、急アクセル時加速抑制が作動します。

  • シフトポジションがP・N以外のとき

  • 車速が約30km/h以下のとき

  • アクセルペダルを速く強く踏み込んだとき(アクセルペダルを踏み込む速度と踏み込み量が一定以上のとき)

次の条件のいずれかを満たした場合、FCシステムの出力抑制量を少なくし、前進時は約30km/h、後退時は約12km/hまでゆるやかに加速します。

  • 加速抑制作動中にアクセルペダルを約5秒間踏み続けたとき

  • 加速抑制作動後すぐにアクセルペダルを速く強く踏み直したとき

※:

状況によっては所定の速度以下に抑制できない場合があります

急アクセル時加速抑制が作動しないとき

次の場合は、加速が必要な場合を考慮し、急アクセル時加速抑制が作動しません。
アクセルペダルをゆっくり操作し、安全運転を心がけてください。

  • 方向指示灯の点滅中、または消灯したあと約2秒間(前進時)

  • ブレーキペダルを踏んでいるとき、またはブレーキペダルを離したあと約2秒間(前進時)

  • 急な上り坂に自車がいるとき

システムが正常に作動しないおそれのある状況

次のような状況ではシステムが正常に作動しない場合があります。

  • 車両姿勢の変化

    • 積載状況などにより車両姿勢が大きく傾いたとき(ノーズアップ・ノーズダウンなど)

    • ローダウンサスペンション、純正と異なる径のタイヤなどを取り付けたとき

  • 周辺環境の影響

    • 坂道・凸凹道・砂利道などの非舗装路を走行しているとき

    • 雪道などスリップが発生するような場所を走行しているとき

    • 坂道の出口など車両姿勢が急激に変化したとき

    • スピードブレイカーや縁石など大きな段差を乗り越えるとき

加速したい場面でシステムが作動するおそれのある状況

次のような状況では踏み間違いでなくてもシステムが作動する場合があります。アクセルを離してゆっくり踏み直してください。

  • 車両姿勢の変化

    • 積載状況などにより車両姿勢が大きく傾いたとき(ノーズアップ・ノーズダウンなど)

    • ローダウンサスペンション、純正と異なる径のタイヤなどを取り付けたとき

  • 周辺環境の影響

    • 坂道・凸凹道・砂利道などの非舗装路を走行しているとき

    • 雪道などスリップが発生するような場所を走行しているとき

    • 坂道の入り口など車両姿勢が急激に変化したとき

    • スピードブレイカーや縁石など大きな段差を乗り越えるとき

  • 運転操作の影響

    • 車線変更や右折などで方向指示灯を点滅させずに急いで加速しようとしたとき

    • 惰性走行から急いで加速しようとしたとき

    • ETCゲート通過後に急加速したとき

    • ブレーキホールドによるブレーキ保持中に急発進しようとしたとき

交差点対向車注意喚起について

交差点で接近してくる対向車がいるときに右折しようとする場合、ブザーと表示で注意喚起を行います。

交差点対向車注意喚起が作動したとき

交差点対向車注意喚起が作動したときは、ブザーでお知らせするとともに、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されます。

知識

交差点対向車注意喚起の作動条件

方向指示灯が点滅していないときは、交差点対向車注意喚起が作動しません

作動対象

自車速度

対向車速度

対向車両

約15~30km/h

約10km/h以上

対向自動二輪車

約15~30km/h

約25km/h以上