ITS Connect

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グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

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※:

Toyota Teammate Advanced Drive装着車は、「Toyota Teammate Advanced Drive取扱書」を参照してください。

ITS Connectは、交通情報や周辺車両の情報を受信することにより、安全運転や快適な運転を支援するシステムです。

ITS Connectの概要

安全運転を支援する通知・案内・注意喚起

ITS Connectは、道路に設置されたDSSS用路側装置や通信機を搭載した車両と無線通信することで、見通しが悪い交差点の交通状況などの情報を受信します。

  1. 路側装置

受信した情報は、状況に応じて通知・案内や注意喚起としてマルチインフォメーションディスプレイなどに表示され、運転者に注意を促すことにより安全運転を支援します。

※:

DSSS(Driving Safety Support Systems)とは、運転者の認知・判断の遅れや誤りによる交通事故を未然に防止することを目的とするシステムで、警察庁が推進しているプロジェクトです。

知識

ITS Connect機器に関する情報
  • 本製品は、トロンフォーラム(www.tron.org)のT-License2.0に基づきT-Kernelソースコードを利用しています。

  • フリー/オープンソースソフトウェア情報について

    本製品はフリー/オープンソースソフトウェアを含んでいます。このようなフリー/オープンソースソフトウェアのライセンス情報やソースコードの両方またはどちらか片方は以下のURLで入手することができます。

    https://www.denso.com/global/en/opensource/v2x/toyota/

  • 本機は、ITS Connect推進協議会が規定する相互接続性確認試験に適合しています。
    機種名:DTU-1030
    型式認定番号:10008

  • 本システムは、周波数760MHzの電波を発信するため、お車を海外へ持ち込んだ場合はその国の関連法規に違反する場合があります。

ITS Connectに関するお問い合わせについて

ITS Connectに関するお問い合わせ(機器の調子・機能・使用方法や路側装置の整備計画など)はトヨタ販売店にお問い合わせください。

警告

安全にお使いいただくために
  • 安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転に努めてください。
    ITS Connectはあらゆる状況で安全運転の支援をするものではありません。システムに頼ったり、安全を委ねる運転をしたりすると思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

  • ITS Connectは安全運転の支援を目的として設計していますが、その効果はさまざまな条件によりかわり、常に同じ性能を発揮できるものではありません。
    「システムが正常に作動しないおそれがあるとき」(→システムが正常に作動しないおそれがあるとき)をお読みいただき、システムを過信せず安全運転に努めてください。

ITS Connectについて
  • 次のような状況では、ITS Connectは作動しません。

  • 交差点にDSSS用路側装置が設置されていないとき

  • 先行車や接近してくる車両に通信機が搭載されていないとき

  • 交差点に進入する方向によっては、作動する通知・案内・注意喚起が異なる場合があります。

右折時注意喚起(DSSS用路側装置との通信)について

DSSS用路側装置が設置された交差点であっても、DSSS用路側装置の種類や交差点に進入する方向によっては、対向車のみを検知し、歩行者に対する注意喚起をしない場合があります。
そのため、注意喚起の表示内容が実際の交通状況と異なる場合があります。「割り込み表示による通知・案内・注意喚起」(→割り込み表示による通知・案内・注意喚起)をお読みいただき、必ず自らの目視による安全確認を行ってください。

右折時注意喚起(通信機を搭載した車両との通信)・出会い頭注意喚起について

通信機を搭載した車両が接近してきても、地図データと実際の道路状況が異なるときは、交差点付近であることが判断できず、注意喚起をしなかったり、注意喚起の表示内容が実際の交通状況と異なる場合があります。

注意

ITS Connect機器取り扱いの注意
  • ITS Connect機器は電波法の基準に適合しています。
    ITS Connect機器に貼り付けられているラベルはその証明ですのではがさないでください。

  • ITS Connect機器を分解・改造すると、法律により罰せられることがあります。

ITS Connectアイコンの見方

ITS Connectの機能が利用可能なとき、メーターに次のアイコンを表示して通信の接続状態をお知らせします。

アイコン

接続状態

道路に設置されたDSSS用路側装置から必要な情報を取得できている

通信機を搭載した車両から必要な情報を取得できている

道路に設置されたDSSS用路側装置、および通信機を搭載した車両、両方から必要な情報を取得できている

割り込み表示による通知・案内・注意喚起

状況に応じて、次の通知・案内・注意喚起をマルチインフォメーションディスプレイに割り込み表示します。

ヘッドアップディスプレイ装着車:右折時注意喚起、赤信号注意喚起、出会い頭注意喚起はヘッドアップディスプレイにも割り込み表示します。

パノラミックビューモニター装着車:出会い頭注意喚起はパノラミックビューモニターにも表示します。

右折時注意喚起(DSSS用路側装置との通信)

交差点で右側方向指示灯を点滅させて右折待ちをしているときに、対向車や歩行者がいるにもかかわらず発進しようとしているなど、対向車や右折先の歩行者を見落している可能性があるとシステムが判断したときに、ブザーと表示で注意喚起を行います。

交差点に設置されているDSSS用路側装置(感知器)の種類によって、注意喚起の表示は次のように異なります。

  • 対向車および歩行者を感知する交差点

  • 対向車のみを感知する交差点

  • 注意喚起の表示内容は、実際の交通状況と異なる場合があります。

  • 一定時間経過後に注意喚起が消えますが、周囲に車や人がいないことを示すものではありません。

右折時注意喚起(通信機を搭載した車両との通信)

DSSS用路側装置が設置されていない交差点で、地図データを用いることにより、右側方向指示灯を点滅させて右折待ちをしているときに、通信機を搭載した対向車がいるにもかかわらず発進しようとしているなど、対向車を見落している可能性があるとシステムが判断したときに、ブザーと表示で注意喚起を行います。

  • 注意喚起の表示内容は、実際の交通状況と異なる場合があります。

  • 一定時間経過後に注意喚起が消えますが、周囲に車や人がいないことを示すものではありません。

出会い頭注意喚起

地図データを用いることにより、交差点で停車しているときに、右または左方向から交差点に進入してくる車両がいるにもかかわらず発進しようとしているなど、接近する右または左方向の車両を見落している可能性があるとシステムが判断したときに、ブザーと表示で注意喚起を行います。

低速走行中にも、表示による注意喚起を行います。

  • 注意喚起の表示内容は、実際の交通状況と異なる場合があります。

  • 一定時間経過後に注意喚起が消えますが、周囲に車や人がいないことを示すものではありません。

赤信号注意喚起

赤信号の交差点手前にさしかかってもアクセルペダルを踏み続けているなど、赤信号を見落している可能性があるとシステムが判断したときに、ブザーと表示で注意喚起を行います。

信号待ち発進準備案内

赤信号で停車したとき、青信号にかわるまでの待ち時間の目安をバー表示で表します。

待ち時間が残り少なくなるとバー表示が消え、まもなく信号がかわることを表します。

緊急車両存在通知

緊急車両(救急車)がサイレンを鳴らして近辺を走行しているときに、ブザーと音声案内により、自車に対する緊急車両のおおよその方向・距離・進行方向を表示します。

緊急車両の距離と進行方向が表示されていないときは、自車のすぐ近くに緊急車両がいることを表します。

知識

交差点ごとの作動する通知・案内・注意喚起について

道路に設置されているDSSS用路側装置の種類により発信している情報が異なるため、交差点によって作動する通知・案内・注意喚起は異なります。

システムが正常に作動しないおそれがあるとき
  • 例えば次のような状況などでは、車両の位置や向きを正しく特定できず、システムが正常に作動しないおそれがあります。

    • 高いビルや高い街路樹に囲まれているとき

    • トンネルや高架下を通過しているとき

    • FCシステムを始動してから、しばらく走行するまでの間

  • 例えば次のような状況などでは、正しく通信ができず、システムが正常に作動しないおそれがあります。

    • 周囲に大型車が走行しているときなど、通信が遮られたとき

    • 通信を妨害する電波が発せられているとき

    • DSSS用路側装置の向きが変わってしまっているとき

    • DSSS用路側装置がメンテナンス中や故障しているとき

    • 他車両の通信機が故障しているとき

  • 右折時注意喚起(DSSS用路側装置との通信)は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがあります。

    • 交差点内で一旦停止せずに右折しようとしたとき

    • 周囲の環境や天候、DSSS用路側装置の劣化などの影響により、対向車や歩行者の検知性能が低下しているとき

    • 対向車や歩行者が周囲の建物や別の車両に隠れているとき

    • DSSS用路側装置の検知範囲外に対向車や歩行者がいるとき

    • DSSS用路側装置から受信した情報が誤っているとき

  • 右折時注意喚起(通信機を搭載した車両との通信)は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがあります。

    • 交差点内で一旦停止せずに右折しようとしたとき

    • 地図データと実際の道路状況が異なるため、交差点付近であることが判断できないとき

    • 相手通信車両から受信した情報が誤っているとき

  • 出会い頭注意喚起は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがあります。

    • 交差点手前で一旦停止せずに通過しようとしたとき

    • 地図データと実際の道路状況が異なるため、交差点付近であることが判断できないとき

    • 相手通信車両から受信した情報が誤っているとき

  • 赤信号注意喚起は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがあります。

    • 遅い速度で走行しているとき

    • 停車しているとき

    • 交差点付近の側道や駐車場内の通路など、DSSS路側装置が設置された道路と並行する場所を走行しているとき

    • DSSS用路側装置から受信した情報が誤っているとき

  • 信号待ち発進準備案内は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがあります。

    • 前方の信号機が青信号、黄信号または矢印信号のとき

    • 青信号にかわるまでの待ち時間が残り少ないとき

    • 停車していないとき

    • 交差点付近の側道や駐車場など、DSSS路側装置が設置された道路と並行する場所に停車しているとき

    • DSSS用路側装置から受信した情報が誤っているとき

  • 緊急車両存在通知は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがあります。

    • 緊急車両と自車の距離が一定以上離れているとき

    • 緊急車両が自車から遠ざかる方向に走行しているとき

    • 立体交差付近を走行しているとき

    • 緊急車両から受信した情報が誤っているとき

各機能の設定変更

マルチインフォメーションディスプレイのカスタマイズ設定から、次の機能の設定を変更することができます。

  • 信号情報

    次の機能のON/OFFを切り替えることができます。(初期設定:ON)

    • 赤信号注意喚起

    • 信号待ち発進準備案内

  • 道路環境情報

    次の機能のON/OFFを切り替えることができます。(初期設定:ON)

    • 右折時注意喚起

    • 出会い頭注意喚起

  • 緊急車両通知

    緊急車両存在通知のON/OFFを切り替えることができます。(初期設定:ON)

  • 通知感度

    次の機能の通知感度(高い/低い)を切り替えることができます。(初期設定:高い)

    • 赤信号注意喚起

    • 右折時注意喚起

  • クルーズ(ITS)

    通信利用型レーダークルーズコントロールのON/OFFを切り替えることができます。(初期設定:ON)

※1:

各機能の通知感度を個別に変更することはできません。

※2:

「信号情報」または「道路環境情報」に含まれる各機能を個別にON/OFFすることはできません。

※3:

FCTAの注意喚起が非作動のときは作動しません。

知識

出会い頭注意喚起の通知感度について

出会い頭注意喚起の通知感度は、FCTAの注意喚起タイミングと連動して変更されます。