スマートエントリー&スタートシステム
知識
- アンテナの位置
- 車外アンテナ
- 車室内アンテナ
- トランク内アンテナ
- トランク外アンテナ
- 車外アンテナ(アドバンストパークリモート機能装着車)
- 作動範囲(電子キーの検知エリア)
- ドアの施錠・解錠時ドアハンドルから周囲約70cm以内で電子キーを携帯している場合に作動します。(電子キーを検知しているドアハンドルのみ作動します)
- トランクの解錠時トランクオープンスイッチから周囲約70cm以内で電子キーを携帯している場合に作動します。
- FCシステム始動時またはパワースイッチ切りかえ時車内で電子キーを携帯している場合に作動します。
- 警告音が鳴ったり警告表示が出たりしたとき
誤操作などによる予期せぬ事故や盗難を防ぐため、警告音が鳴ったり、マルチインフォメーションディスプレイに警告が表示されることがあります。警告が表示されたときは、ディスプレイの表示をもとに適切に対処してください。(→警告メッセージが表示されたときは)
警告音のみが鳴る場合の状況と対処方法は次の通りです。
車外から警告音が“ピー”と5秒鳴るとき
状況
対処方法
いずれかのドアが開いているときにスマートエントリー&スタートシステムもしくは、ワイヤレス機能で施錠しようとした
全ドアを閉めたあと、再度施錠する
全ドアが施錠されている状態で電子キーをトランク内に置いたままトランクを閉じた
トランク内から電子キーを取り出した後、トランクを閉じる
車内から警告音が“ポーン、ポーン”と鳴り続けるとき
状況
対処方法
運転席ドアが開いている状態でパワースイッチをACCにした(パワースイッチがACCのとき運転席ドアを開いた)
パワースイッチをOFFにしたあと、運転席ドアを閉める
運転席ドアが開いている状態でパワースイッチをOFFにした
運転席ドアを閉める
- マルチインフォメーションディスプレイに“車室内にキーがあります”と表示されたとき
車内に電子キーを置いたまま、スマートエントリー&スタートシステムでドアを施錠しようとすると、警告メッセージが表示されます。車内から電子キーを取り出したあと、再度施錠してください。
- 節電機能
長期駐車時に電子キーの電池と車両の補機バッテリーあがりを防止するため、節電機能が働きます。
次の状況では、スマートエントリー&スタートシステムによる解錠に時間がかかる場合があります。またイルミネーテッドライトが点灯しない場合があります(Toyota Teammate Advanced Drive非装着車)。
Toyota Teammate Advanced Drive非装着車:車の外約3.5m以内に電子キーを40秒以上放置した
Toyota Teammate Advanced Drive装着車:車の外約2m以内に電子キーを10分以上放置した
5日間以上スマートエントリー&スタートシステムを使用しなかった
14日間以上スマートエントリー&スタートシステムを使用しなかった場合、運転席以外での解錠ができなくなります。この場合は、運転席のドアハンドルを握る、もしくは、ワイヤレス機能、メカニカルキーで解錠してください。
- 電子キーを節電モードにするには
節電モードに設定すると、電子キーによる電波の受信待機を停止し、電子キーの電池の消耗を抑えることができます。
電子キーのを押しながら、を2回押し、電子キーのインジケータが4回光ることを確認してください。
節電モード中は、スマートエントリー&スタートシステムを使用できません。節電モードを解除するには、電子キーのいずれかのスイッチを押してください。
タイプA
タイプB
長時間使用しない電子キーは節電モードに設定しておくことをおすすめします。
- 電子キーの機能が停止するとき
電子キーを置いたままにするなど、一定時間電子キーの位置に変化がなかった場合、電池の消耗を抑えるために電子キーの機能が停止します。
この場合は、電子キーを持ち上げるなどして位置を動かすことで、自動的に復帰します。
- 機能が正常に働かないおそれのある状況
スマートエントリー&スタートシステムは微弱な電波を使用しています。次のような場合は電子キーと車両間の通信をさまたげ、スマートエントリー&スタートシステムやワイヤレスリモコン、イモビライザーシステムが正常に作動しない場合があります。(対処方法:→電子キーが正常に働かないときは)
電子キーの電池が消耗しているとき
近くにテレビ塔や発電所・ガソリンスタンド・放送局・大型ディスプレイ・空港があるなど、強い電波やノイズの発生する場所にいるとき
無線機や携帯電話・コードレス式電話などの無線通信機器を携帯しているとき
電子キーが、次のような金属製のものに接していたり、覆われたりしているとき
アルミ箔などの金属の貼られたカード
アルミ箔を使用したタバコの箱
金属製の財布やかばん
小銭
カイロ
CDやDVDなどのメディア
近くで他の電波式ワイヤレスリモコンを使用しているとき
電子キーを、次のような電波を発信する製品と同時に携帯しているとき
他の電子キーや電波式ワイヤレスリモコン
パソコンや携帯情報端末(PDAなど)
デジタルオーディオプレーヤー
ポータブルゲーム機器
リヤウインドウガラスに金属を含むフィルムなどが貼ってあるとき
充電器など電子機器の近くに電子キーを置いたとき
コインパーキングなど通信をさまたげる電波がある場所に駐車したとき
スマートエントリー&スタートシステムでドアを施錠・解錠できない場合は、次の方法を試してください。
ドアハンドルに電子キーを近付けて操作する
ワイヤレス機能を使用する
上記の方法でも施錠・解錠できない場合は、メカニカルキーを使用してください。(→ドアを施錠・解錠するには)
また、スマートエントリー&スタートシステムでFCシステムが始動できない場合は、正しいFCシステムの始動方法に従っても始動できないを参照してください。
- ご留意いただきたいこと
電子キーが作動範囲内(検知エリア内)にあっても、次のような場合は正しく作動しないことがあります。
ドアの施錠・解錠時に電子キーがドアガラスやドアハンドルに近付きすぎている、または地面の近くや高い場所にある
トランクを開けるとき、電子キーが地面の近くや高い場所にある、またはリヤバンパー中央に近付きすぎている
FCシステム始動時やパワースイッチの切りかえ時、電子キーがインストルメントパネルやフロア上・リヤ席後方のパッケージトレイ上・ドアポケット、またはグローブボックス内などに置かれている
インストルメントパネル上面やドアポケット付近に電子キーを置いたまま車外に出ると、電波の状況によっては車外アンテナに検知され車外から施錠でき、電子キーが車内に閉じ込められるおそれがあります。
電子キーが作動範囲内にあれば、電子キーを携帯している人以外でも施錠・解錠できます。ただし、電子キーを検知しているドア以外は解錠しません。
車外でも電子キーがドアガラスに近付いていると、FCシステムを始動できることがあります。
電子キーが作動範囲内にあるとき、洗車や大雨などでドアハンドルに大量の水がかかると、ドアが施錠・解錠することがあります。(ドアの開閉操作がなければ、解錠されても約30秒後に自動で施錠します)
ワイヤレスリモコンなどでの施錠時にキーが車両の近くにあると、スマートエントリー&スタートシステムでの解錠ができないことがあります。(ワイヤレスリモコンを使用すると解錠できます)
手袋を着用していると施錠・解錠しないことがあります。
ロック操作は、連続で2回まで有効です。3回目以降はロック動作しません。
電子キーを携帯したまま洗車をすると、水がドアハンドルにかかったときに施錠・解錠をくり返すことがあります。その場合は次のような処置をしてください。
キーを車両から2m以上離れた場所におく(盗難に注意し保管してください)
キーを節電モードに設定してスマートエントリー&スタートシステムの作動を停止する(→電子キーの機能が停止するとき)
洗車機での洗車中にキーが車内にあると、水がドアハンドルにかかったときに、マルチインフォメーションディスプレイに警報が表示され車外のブザーが吹鳴することがあります。全てのドアを施錠すると警報は止まります。
ロックセンサーの表面に氷や雪、泥が付着すると、センサーが反応しないことがあります。その場合は氷や雪、泥を取り除いて再度操作してください。
すばやいドアハンドル操作や、車外アンテナの作動範囲内へ入ってすぐのドアハンドル操作では、解錠しないことがあります。センサーにふれ解錠したことを確認してからドアハンドルを引いてください。
作動範囲内に他の電子キーがあると、解錠に時間がかかることがあります。
- 降車オートロック機能についてご留意いただきたいこと
- ※:
トヨタ販売店での設定変更が必要です。
★:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
車内に人が乗っている場合でも、車内に電子キーがないときは降車オートロック機能が作動します。施錠したくないときは、降車オートロック機能を一時的に非作動にしてください。(→降車オートロック機能を一時的に非作動にするには)
乗員を残して施錠するとオートアラームが作動することがあります。洗車機などの大きな金属物が動くような場所では、電子キーの位置が正しく検知されないおそれがあります。降車オートロック機能の誤作動を防ぐために、車から離れるときは車内に電子キーを残さないでください。
すべてのドアを閉めたあとに次の操作をすると、降車オートロック機能が解除されます。
ブレーキペダルを踏む
パワースイッチを押す
降車オートロック機能以外で施錠・解錠する
降車オートロック機能を作動させるには、いずれかのドアを開閉してください。
電子キーのスイッチを押し続けている場合、降車オートロック機能が正常に作動しないおそれがあります。
降車オートロック待機状態のときにいずれかのドアを開けると、降車オートロック機能が解除されます。
すべてのドアが閉じたときに電子キーが作動範囲内にない場合でも、一定時間内に電子キーが作動範囲内に入ると降車オートロック機能が作動します。
電池残量が少ないときは、降車オートロック機能が正常に作動しないおそれがあります。
降車オートロック機能を一時的に非作動にする(→降車オートロック機能を一時的に非作動にするには)とき、ブザーが鳴る前に次の操作をすると、降車オートロック機能は非作動になりません。
いずれかのドアを開ける
ブレーキペダルを踏む
パワースイッチを押す
降車オートロック機能を一時的に非作動にするには、いずれかのドアを開閉したあと、操作をやり直してください。
降車オートロック機能を一時的に非作動にする(→降車オートロック機能を一時的に非作動にするには)ときは、施錠されていないドアのドアハンドルを握ってください。
降車オートロック機能を一時的に非作動にする(→降車オートロック機能を一時的に非作動にするには)ときにブザーが鳴らない場合は、電子キーの位置を確認してから再度ドアハンドルを握ってください。
- 長期間運転しないとき
盗難防止のため、電子キーを車両から2m以上離しておいてください。
あらかじめスマートエントリー&スタートシステムを非作動にすることができます。
電子キーを節電モードに設定すると、電池の消耗を抑えることができます。(→電子キーを節電モードにするには)
- システムを正しく作動させるために
電子キーを必ず携帯した上で作動させてください。また、車外から操作する場合は電子キーを車両に近付けすぎないようにしてください。
作動時の電子キーの位置や持ち方によっては、電子キーが正しく検知されず、システムが正しく作動しないことがあります。(誤って警報が鳴ったり、キー閉じ込み防止機能が働かないこともあります。)トランク内に電子キーを置かないでください。
電子キーの場所(トランク内側の端)、状況(金属製のかばんの中、金属製のものの付近など)、または周囲の電波環境によっては、キー閉じ込み防止機能が作動しない場合があります。(→トランク内キー閉じ込み防止機能について)
- 電子キーが正常に働かないときは
ドア・トランクの施錠・解錠:→ドアの施錠・解錠、トランクの解錠
FCシステムの始動:→FCシステム始動の方法
- カスタマイズ機能
機能の一部は、設定を変更することができます。(→スマートエントリー&スタートシステム、ワイヤレスドアロック共通)
- カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたとき
ドア・トランクの施錠・解錠:ワイヤレス機能、またはメカニカルキーを使ってドア・トランクの施錠・解錠ができます。(→ワイヤレス機能を使用する, ワイヤレス機能を使用して開く, ドアの施錠・解錠、トランクの解錠)
FCシステムの始動・パワースイッチのモード切りかえ:→FCシステム始動の方法
FCシステムの停止:→FCシステムを停止するには
警告
- 電波がおよぼす影響について(スマートエントリー&スタートシステムアンテナ)
植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータまたは植込み型除細動器を装着されている方は、スマートアンテナ(→アンテナの位置)から22cm以内に植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータまたは植込み型除細動器が近づかないようにしてください。電波により植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータまたは植込み型除細動器の作動に影響を与える場合があります。
植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータまたは植込み型除細動器以外の医療用電気機器をお使いの方は、電波による影響について医療用電気機器製造業者などに事前に確認してください。電波が医療用電気機器の動作に影響を与えるおそれがあります。
スマートエントリー&スタートシステムを非作動にすることもできます。
詳しくはトヨタ販売店にお問い合わせください。