ドライバー異常時対応システムは、走行中の運転者が、急病などにより運転の継続が困難になった場合に、自動的に車線内で自車を減速、停車させるシステムです。
LTA(レーントレーシングアシスト)制御中に、手放しなどの無操作運転状態からシステムが運転者が異常状態であると判断すると、車線内で減速、停車し、衝突事故の回避・衝突被害の低減に寄与します。
ドライバー異常時対応システムは、走行中の運転者が、急病などにより運転の継続が困難になった場合に、自動的に車線内で自車を減速、停車させるシステムです。
LTA(レーントレーシングアシスト)制御中に、手放しなどの無操作運転状態からシステムが運転者が異常状態であると判断すると、車線内で減速、停車し、衝突事故の回避・衝突被害の低減に寄与します。
安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転に努めてください。ドライバー異常時対応システムは、運転者が急病などにより運転の継続が困難になった場合を対象とするシステムであり、居眠り運転や注意散漫な運転、体調が悪い場合の運転を対象とするものではありません。
ドライバー異常時対応システムは、システムが運転者による運転の継続が困難と判断した場合に、自車線内で減速、停車を行うことで、衝突回避を支援、あるいは衝突被害の軽減に寄与することを目的としていますが、その効果はさまざまな条件によりかわります。そのため、常に同じ性能を発揮できるものではありません。また、作動には条件があり、作動条件を満たさない場合は作動しません。
システム作動後、異常から復帰できた場合には、速やかに運転を再開するか、路肩へ避難し、三角表示板および発炎筒を設置して後続車両に停車していることをお知らせください。
システム作動後、同乗者は運転者への救護措置をはじめとした必要な危険防止措置をとり、路側帯やガードレールの外側などの安全な場所にすみやかに退避してください。
本システムは運転者の異常をハンドルの操作状態などで判断しています。正常な運転者が意図的に無操作を続けた場合には、システムが作動することがあります。また、運転者が異常状態であっても、ハンドルにもたれかかるなどシステムが手放し運転と判断できない場合は、システムが作動しないことがあります。
本システムは4つの状態に分けられます。「警告1フェーズ」、「警告2フェーズ」で運転者への注意喚起や速度抑制を実施しながら、運転者の正常/異常判定を行います。システムが、運転者が異常状態であると判断した場合には「減速停車フェーズ」、「停車保持フェーズ」で自車を減速、停車させます。
次の条件をすべて満たすと作動します。
システムが自動車専用道路と認識しているとき
システムが誤って一般道を自動車専用道路と認識する場合があります。
LTAをONにしているとき
自車速が約50km/h以上
次のいずれかの状況では作動解除されます。
LTA制御がキャンセルされたとき(LTAスイッチを押した場合など)
レーダークルーズコントロール制御がキャンセルされたとき
ドライバ操作が検出されたとき(ハンドルを握る、ブレーキ操作、アクセル操作、パーキングブレーキ操作、ハザードスイッチ操作、方向指示レバー操作)
自車が一般道を走行しているとシステムが判断したとき
停止保持中、シフトポジションをPにした状態で走行支援スイッチを押したとき
エンジンスイッチをONからOFF にしたとき
システムの一部もしくは全てが作動しないとき:→システムの一部もしくは全てが作動しないとき
システムの作動が解除された場合、LTA制御がキャンセルされる場合があります。
手放し運転警告がされてからも運転操作がない場合、ブザー(断続音)とディスプレイ表示により注意喚起を行い、運転者の正常/異常判定を行います。一定時間以内にハンドル保持などの運転者による操作がされなかった場合、警告2フェーズに移行します。
ブザー(早い断続音)とディスプレイ表示により注意喚起を行い、ゆるやかに車速を減速させます。一定時間以内にハンドル保持などの運転者による操作がされなかった場合には、システムが運転者が異常状態であると判断し、減速停車フェーズに移行します。
車両の減速時に道路環境等の要因によって、ストップランプが点灯する場合があります。
ある程度減速すると、非常点滅灯(ハザードランプ)が点滅します。システムの作動が終了しても、非常点滅灯(ハザードランプ)の点滅は継続します。
運転者が異常状態にあると判断し、ブザー(連続音)とディスプレイ表示で運転者に注意喚起を行うとともに、ゆるやかに減速して車両を停車させます。減速と同時に、ストップランプの点灯、非常点滅灯(ハザードランプ)の点滅とホーン吹鳴によって周囲に緊急事態であることをお知らせします。車両が停車すると停車保持フェーズに移行します。
停車後、パーキングブレーキが自動でかかります。引き続きブザー(連続音)で注意喚起を行うとともに、非常点滅灯(ハザードランプ)の点滅とホーンによって周囲に緊急事態を知らせます。また、ドア解錠やヘルプネット自動接続による運転者の救命・救護要請(ヘルプネット契約時のみ)を行います。
ヘルプネット自動接続後、ヘルプネットのオペレーターからの声掛けに対して車内からの応答がない場合、救命・救護のために救急や警察へ通報を行います。
減速停車フェーズに移行後は、ドライバー異常時対応システムの作動が解除されていてもエンジンを再始動するまで次の機能が使用できなくなります。
LTA
ヘルプネット自動接続は、T-Connect通信エリア内、かつT-Connect契約がされている場合にのみ行われます。T-Connect通信エリア外やT-Connect未契約、T-Connect契約が未更新の場合は接続が行われず、警察・救急への通報が行われません。あらかじめ通信エリアとご自身のT-Connect契約をご確認の上、システムをご利用ください。
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