塗装面を損なわないようにするため、手洗いによる水のみでの洗車をおすすめします。
- 車体表面の砂やほこりを、十分に水をかけて車体の上から下へ洗い流す洗い流した部分に汚れが飛び散るのを防ぐため、タイヤなど足回り部品がひどく汚れている場合は、先に足回りの汚れを洗い流します。目立った汚れが落ちずに残っている場合は、ホースやシャワーノズルを近づけて、やや強めの水圧で押し流します。
- 十分に水をかけながら、柔らかいセーム皮で車体を軽くふく手順1 同様に車体の上から順に汚れを落としていきます。落ちない汚れがある場合 (→塗装面の傷付きやマットな質感の低下を防ぐために)
- 車体を強くこすらないように気をつけながら、別の柔らかいセーム皮で車体表面の水滴をふき取る水滴が乾く前に速やかにふき取ってください。水洗いに使用したセーム皮をふき取りに使用しないでください。
知識
- 通常の水洗いで落ちない汚れがある場合
水垢
塗装面に付着した雨水や水道水が自然乾燥すると、雨水に溶け込んでいた汚れや水道水に含まれるミネラル分が塗装面に固着します。そのまま放置するとそれら含有物が塗装表面の凸凹の隙間に入り込んでしまうため、通常の水洗いでは落ちなくなってしまいます。
- 含有物
- クエン酸
この場合は精製水に混ぜたクエン酸を使います。
クエン酸と精製水の割合
クエン酸(粉末):5 ~ 10g(小さじ1~ 2 杯)
精製水:200mlクエン酸を柔らかいセーム皮に十分染み込ませ、含有物につけます。クエン酸の働きによって含有物が溶け出すのを待ち、車体を強くこすらないように気をつけながら、セーム皮で軽く数回をふきます。その後、十分な水で速やかに含有物とクエン酸を洗い流します。
虫の死骸、鳥のふん、油汚れ
これらの汚れを放置すると、タンパク質や油分などの含有物が塗装表面の凸凹の隙間に入り込んでしまうため、通常の水洗いでは落ちなくなってしまいます。
- 含有物
- 中性洗剤
この場合は希釈した中性洗剤を使います。
中性洗剤を水に入れてよく混ぜます。柔らかいセーム皮にその洗剤液を十分染み込ませ、含有物につけます。中性洗剤の働きによって汚れが浮き出すのを待ち、車体を強くこすらないように気をつけながら、セーム皮で軽く数回汚れをふきます。その後、十分な水で速やかに含有物と洗剤液を洗い流します。
注意
- 塗装面の傷付きやマットな質感の低下を防ぐために
次の注意をお守りください。
お守りいただかないと、塗装面に傷が付いたり艶が出てマットな質感を損なったりするおそれがあります。
洗車ブラシを使用しない
塗装面を強くこすらない
電動ポリッシャーを使用しない
コンパウンド(研磨剤)を使用しない
アルカリ性(弱アルカリ性を含む)洗剤を使用しない
塗装面にステッカーやラッピングフィルムなどを貼り付けない
マグネット式の標識などを塗装面に貼り付ける前に、貼り付け箇所の砂やほこりを十分に洗い流し、完全に水滴をふき取る