クリアランスソナーは、車両と壁などの静止物とのおおよその距離を超音波センサーによって検知して、メーター内のマルチインフォメーションディスプレイ(マルチメディア非装着車)、またはマルチメディアディスプレイ(マルチメディア装着車)の距離表示とブザー音、音声案内で運転者にお知らせします。
グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
クリアランスソナーは、車両と壁などの静止物とのおおよその距離を超音波センサーによって検知して、メーター内のマルチインフォメーションディスプレイ(マルチメディア非装着車)、またはマルチメディアディスプレイ(マルチメディア装着車)の距離表示とブザー音、音声案内で運転者にお知らせします。
グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
アドバンストパーク装着車
壁などの静止物を検知すると、マルチインフォメーションディスプレイ(マルチメディア非装着車)、またはマルチメディアディスプレイ(マルチメディア装着車)に表示されます。
マルチメディアまたはリヤカメラ非装着車は、静止物を検知しているときに、クリアランスソナー検知表示灯が点灯します。(→表示灯一覧)
表示例:
アドバンストパーク装着車
マルチインフォメーションディスプレイのから、ON/OFFを切りかえることができます。(→マルチインフォメーションディスプレイで設定するには)
クリアランスソナー機能がOFFのときは、クリアランスソナーOFF表示灯(→表示灯一覧)が点灯します。
OFF(停止)に切りかえて、クリアランスソナーを停止させた場合、再度、マルチインフォメーションディスプレイの からクリアランスソナーをON(作動)にし、システム作動状態にしないとクリアランスソナーは復帰しません。(パワースイッチをOFFにしたあとで再度ONにしても、復帰しません)
ただし、マルチメディアまたはリヤカメラ非装着車は、シフトポジションをRにすると自動的にON(作動)になり、クリアランスソナーOFF表示灯が消灯します。
このときクリアランスソナー機能のON/OFFを切りかえることができません。
クリアランスソナー機能の設定自体は変更されません。
本システムは認識性能・制御性能に限界があります。システムを過信せず、運転者は常に自らの責任で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけてください。
必ず次のことをお守りください。正常に作動しないことがあり、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。守れないときはシステムをOFFしてください。
センサーに傷を付けたりせずに、常にきれいにしておいてください。
センサー付近に市販の電装部品(字光式ナンバープレート・フォグランプ・フェンダーポール・無線アンテナなど)を取り付けないでください。
センサー周辺へ衝撃を与えないでください。衝撃を受けた際はトヨタ販売店で点検を受けてください。前後のバンパーやグリルの脱着や交換が必要な場合はトヨタ販売店にご相談ください。
改造・分解・塗装をしないでください。
ライセンスプレートカバーを取り付けないでください。
適正なタイヤ空気圧を維持してください。
トヨタ純正品以外のサスペンションを取り付けたとき
高圧洗車機を使用して洗車するときは、センサー部に直接水をあてないでください。強い水圧により衝撃が加わり、正常に作動しなくなるおそれがあります。
スチームを使用した洗車機などで洗車するときは、スチームをセンサー部に近付けすぎないようにしてください。スチームにより、正常に作動しなくなるおそれがあります。
パワースイッチがONのとき
クリアランスソナー機能がONのとき
車両の速度が約10km/h以下のとき
シフトポジションがP以外にあるとき
マルチメディアまたはリヤカメラ非装着車は、シフトポジションをRにすると、クリアランスソナー機能をOFF(非作動)に設定している場合でも、自動的にON(作動)になり、クリアランスソナーOFF表示灯が消灯します。
クリアランスソナー機能の設定自体は変更されません。
クリアランスソナーのセンサーに氷・雪・泥などが付着していることが考えられます。
この場合はセンサーの氷・雪・泥などを取り除けば、正常に復帰します。
また、低温時にはセンサーの凍結などにより異常表示が出たり、静止物があっても検知しないことがあります。氷が解ければ、正常に復帰します。
水滴・氷・雪・泥がないのに異常表示が出ている場合は、センサーの異常が考えられますので、トヨタ販売店で点検を受けてください。
大雨などでセンサー表面に水が継続的に流れている可能性があります。システムが正常と判断した時に復帰します。
センサーの故障や電圧異常が考えられます。トヨタ販売店で点検を受けてください。
センサーの検知範囲は車両前部と後部のバンパー周辺に限られます。
静止物の形状・条件によって検知できる範囲が短くなることや、検知できないことがあります。
センサーが静止物に近付きすぎると検知できないことがあります。
静止物を検知してから、表示が出る(ブザーが鳴る)までに多少時間がかかります。低速走行時の場合でも表示が出る(ブザーが鳴る)までに、静止物まで約30cm以内に接近するおそれがあります。
オーディオ・エアコン使用時は、音楽やファンの音などにより、ブザーの音が聞き取りづらくなる場合があります。
他システムのブザーの音などにより本システムの音が聞き取りづらくなる場合があります。
メーターが故障したときは、ブザーの音が鳴らないことがあります。
グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
静止物の形状・条件によっては検知できる範囲が短くなることや、次のようなものは検知しないことがあります。注意して運転してください。
針金・フェンス・ロープなどの細いもの
綿・雪などの音波を吸収しやすいもの
鋭角的な形のもの
背の低いもの
背が高く上部が張り出しているもの
特に人は衣類の種類によっても検知できない場合がありますので、常に目視で確認してください。
次のような状況では、センサーが正常に作動しないことがあります。
センサーに水滴・氷・雪・泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)
センサー部が凍結したとき(解ければ、正常に復帰します)
特に低温時には凍結などにより異常表示が出たり、壁などの静止物があっても検知しないことがあります。
炎天下や寒冷時
凸凹道・坂道・砂利道・草むら走行時など
他車のホーン・オートバイのエンジン音・大型車のエアブレーキ音・他車のセンサーなど超音波を発生するものが近付いたとき
大雨や水しぶきがかかったとき
センサーに静止物が近付きすぎたとき
超音波を反射しにくい歩行者(例:ギャザーやフリルの多いスカートなど)
地面に対して垂直でないもの、車両進行方向に対して直角でないもの、凹凸なもの、波打っているものが検知範囲にあるとき
風が強いとき
霧・雪・砂嵐などの悪天候のとき
作動対象物と車両のあいだに検知できない対象物があるとき
車・オートバイ・自転車・歩行者などの作動対象が車両の横から割り込んだり、飛び出してきたとき
衝突などで、センサーの方向がずれたとき
センサー付近にけん引フック・輸送用フック・バンパープロテクター・バンパートリム・サイクルキャリア・除雪装置(スノーブラウ)などを取り付けたとき
積載状況などにより車高が著しく変化したとき(ノーズアップ・ノーズダウンなど)
事故や故障で自車の走行が不安定なとき
タイヤチェーン・応急用タイヤ・タイヤパンク応急修理キットを使用しているとき
次のような状況では、衝突の可能性がなくてもシステムが作動する場合があります。
狭い道路を走行するとき
垂れ幕や旗やのれん、垂れ下がった枝、遮断機(踏切のバー・ETC のバー・駐車場のバーなど)に向かって走行するとき
地面にわだちや穴がある場合
排水溝などの金属のフタ(グレーチング)走行時
急な登坂路や降坂路を走行するとき
冠水している道路でセンサーに水がかぶったとき
センサーに水滴・氷・雪・泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)
大雨や水しぶきがかかったとき
霧・雪・砂嵐などの悪天候のとき
風が強いとき
他車のホーン・オートバイのエンジン音・大型車のエアブレーキ音・他車のセンサーなど超音波を発生するものが近付いたとき
積載状況などにより車高が著しく変化したとき(ノーズアップ・ノーズダウンなど)
衝突などで、センサーの方向がずれたとき
背の高い縁石や直角の縁石に向かって進んだとき
立体駐車場や工事現場などで柱(H 形鋼など)の付近を走行するとき
事故や故障で自車の走行が不安定なとき
凸凹道・坂道・砂利道・草むら走行時など
タイヤチェーン・応急用タイヤ・タイヤパンク応急修理キットを使用しているとき
静止物までのおおよその距離 | ブザー音 |
---|---|
フロントセンターセンサー: 約100cm~60cm リヤセンターセンサー: 約150cm~60cm | 断続音 |
約60cm ~ 45cm | 速い断続音 |
約45cm~30cm | 非常に速い断続音 |
約30cm~15cm | 連続音 |
約15cm以下 |
自動ミュート機能あり(→ブザー音のミュート(消音)について)
静止物までのおおよその距離 | ブザー音 |
---|---|
フロントセンターセンサー: 約200cm~100cm リヤセンターセンサー: 約200cm~150cm コーナーセンサー: 約200cm~60cm サイドセンサー: 約200cm~165cm | なし(表示のみ) |
フロントセンターセンサー: 約100cm~60cm リヤセンターセンサー: 約150cm~60cm サイドセンサー: 約165cm~60cm | 断続音 |
サイドセンサー以外: 約60cm~45cm サイドセンサー: 約60cm~40cm | 速い断続音 |
サイドセンサー以外: 約45cm~30cm サイドセンサー: 約40cm~30cm | 非常に速い断続音 |
約30cm ~ 15cm | 連続音 |
約15cm以下 |
自動ミュート機能あり(→ブザー音のミュート(消音)について)
静止物を検知すると、ブザーが鳴ります。
ブザー音と同時に音声案内を行います。
静止物との距離が近付くと、ブザーの断続時間が短くなります。静止物との距離が約30cm以下のとき、ブザーは断続音「ピピ」から連続音「ピー」になります。
複数のセンサーが同時に静止物を検知しているときは、もっとも近い静止物との距離に合わせたブザー音が鳴ります。
ブザー吹鳴後、静止物との距離が近付かない場合は、自動でブザーが消音されます。(自動ミュート機能)
グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
マルチインフォメーションディスプレイのから、クリアランスソナー、RCTA、RCDの音量を一括で切りかえることができます。(→設定変更のしかた)
グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
マルチメディア非装着車:マルチインフォメーションディスプレイにミュート可能を示す表示が出ているときに、メーター操作スイッチのを押すと、一時的にブザー音を消すことができます。
クリアランスソナーのブザー音がミュート(消音)されます。
マルチメディア装着車:マルチメディアディスプレイに上に一時ミュート(消音)スイッチが表示されているときにこのスイッチを押すと、一時的にブザー音を消すことができます。
クリアランスソナー・RCTA・RCDのブザー音が一括でミュート(消音)されます。
次のとき、自動的にミュート(消音)が解除されます。
シフトポジションを切りかえたとき
車速が一定値以上になったとき
センサー異常やシステムが一時使用不可となったとき
使用中の機能をOFF にしたとき
パワースイッチをOFF にしたとき
グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
サイドエリアの静止物が車両の経路内にある場合に、表示とブザーで運転者に知らせます。
走行中にサイドセンサーまたはサイドカメラで静止物を検知します。車両が移動して静止物がサイドセンサーまたはサイドカメラで検知できない位置にあった場合も、車両の位置を計算することで静止物の位置を算出し、車両の経路内に静止物がある場合に、巻き込み警報機能が作動します。
ハイブリッドシステム始動後、車両が約7m 移動するあいだ
シフトポジションがR のとき
シフトポジションをR からD にしたあと、車両が約7m 移動するあいだ
スイッチが押され、マルチメディアディスプレイが表示されているとき
フロントまたはリヤセンサーが静止物を検知しているとき
サイドエリアの静止物は、センサーまたはカメラで直接検知するのではなく、車両前後のサイドセンサーまたはサイドカメラで検知したあと車両の位置を計算することで静止物の位置を算出します。そのためパワースイッチをONにしたあと、しばらく走行してセンサーまたはカメラでサイドエリアのスキャンが完了するまでは、サイドエリアに静止物があっても検知できない場合があります。
サイドセンサーまたはサイドカメラで車・人・動物などがサイドセンサーまたはサイドカメラの検知範囲から出ても検知している状態が継続します。
次のとき、クリアランスソナーが正常に作動しないことがあり、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。注意して運転してください。
パワースイッチをONにした直後の発進時、フロントサイドセンサーで検知できないような小さい車両や静止物が隣にあるとき。
下図の場合、前進しても左側にある車両を検知できないため、巻き込み防止警報機能は作動しません。
サイドセンサーまたはサイドカメラで検知できない位置に静止物がある場合や、人がいる場合
サイドエリアのスキャン完了後でも、車・人・動物などが車両の横からサイドエリアに侵入してきた場合は検知できません。
ドアミラーが閉じられているときは、障害物を検知できません。
補機バッテリーを脱着したときやあがったときはドアミラーの格納・復帰を実施してください。
合わせて見られているページ