パーキングサポートブレーキ(前後方静止物/周囲静止物)

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駐車時や低速走行時において、壁などの静止物への衝突のおそれがあるときや、アクセルペダルの踏み間違いや踏みすぎによる急発進、および、シフトポジション選択を誤っての発進時に、センサーが前後進行方向の静止物を検知するとシステムが作動し、衝突を緩和し衝突被害低減に寄与します。

システム作動例(前後方静止物)

次のようなときに進行方向の静止物を検知してシステムが作動します。

低速走行時にブレーキペダルを踏み損なってしまった、または踏み遅れてしまったとき

アクセルペダルを踏みすぎてしまったとき

誤ってシフトポジションをDにして前進してしまったとき

システム作動例(周囲静止物)

次のようなときに周囲の静止物を検知してシステムが作動します。

前進中に内輪差で巻き込みによる衝突

後退中に外輪差で巻き込みによる衝突

センサーの種類

知識

パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)の作動開始条件

運転支援情報表示灯が点灯(→警告灯一覧, 表示灯一覧)しておらず、次の条件をすべて満たすと作動します。

  • ハイブリッドシステム出力抑制制御

    • PKSB(パーキングサポートブレーキ)をON(作動)にしているとき

    • 車速が約15km/h 以下

    • 車両進行方向に作動対象となる静止物があるとき(約2 ~ 4m 先まで)

    • 衝突回避には、通常よりやや強めのブレーキ操作が必要とシステムが判断したとき

  • ブレーキ制御

    • ハイブリッドシステム出力抑制制御作動中

    • 衝突回避には、急ブレーキ操作が必要とシステムが判断したとき

パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)の作動開始条件

前後方静止物の作動条件に加えて、次の条件のいずれかを満たすと作動します。

  • ハイブリッドシステム始動後、車両が約7m 前進するあいだ

  • シフトポジションがR のとき

  • シフトポジションをR からD にしたあと、車両が約7m 前進するあいだ

パーキングサポートブレーキ(前後方静止物/周囲静止物)の作動終了条件

次のいずれかの条件のときに作動が終了します。

  • ハイブリッドシステム出力抑制制御

    • PKSB(パーキングサポートブレーキ)をOFF(非作動)にしたとき

    • 通常のブレーキ操作で衝突回避が可能になったとシステムが判断したとき

    • 車両進行方向の作動対象となる静止物がなくなったとき(約2 ~ 4m 先まで)

  • ブレーキ制御

    • PKSB(パーキングサポートブレーキ)をOFF(非作動)にしたとき

    • ブレーキ制御により車両が停止して約2秒が経過したとき

    • ブレーキ制御により車両が停止したあとに、ブレーキペダルを踏んだとき

    • 車両進行方向の作動対象となる静止物がなくなったとき(約2 ~ 4m 先まで)

パーキングサポートブレーキ(前後方静止物/周囲静止物)の検知範囲について

パーキングサポートブレーキ(前後方静止物/周囲静止物)の検知範囲は、クリアランスソナーの検知範囲(→静止物を検知できる範囲)とは異なります。そのため、クリアランスソナーが静止物との接近をお知らせしても、パーキングサポートブレーキ(前後方静止物/周囲静止物)は作動を開始していない場合があります。

システムが正常に作動しないおそれのある状況

システムが正常に作動しないおそれのある状況

衝突の可能性がなくてもシステムが作動する状況

衝突の可能性がなくてもシステムが作動する状況

衝突の可能性がなくてもシステムが作動する状況(周囲静止物)
サイドエリアの静止物の検知について
  • サイドエリアの静止物は、センサーまたはカメラで直接検知するのではなく、車両前後のサイドセンサーまたはサイドカメラで検知したあと車両の位置を計算することで静止物の位置を算出します。そのためパワースイッチをON にしたあと、しばらく走行してセンサーまたはカメラでサイドエリアのスキャンが完了するまでは、サイドエリアに静止物があっても検知できない場合があります。

  • サイドセンサーまたはサイドカメラで車・人・動物などがサイドセンサーまたはサイドカメラの検知範囲から出ても検知している状態が継続します。

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