充電の前に知っておいていただきたいこと

 
ブックマーク
あとで読む

車両に普通充電ケーブルを接続して充電を行う前に、必ず次の事項をご確認ください。

知識

安全機能について
  • 車両に普通充電ケーブルが接続されているときは、パワースイッチを操作してもハイブリッドシステムを始動することはできません。

  • READYインジケーターが点灯しているときに普通充電ケーブルを接続すると、ハイブリッドシステムは自動的に停止し、走行できなくなります。

警告

充電するときの警告

ペースメーカー(植込み型心臓ペースメーカー/植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータ)装着のお客様は、充電の操作はご自身ではなさらず、ほかの方にお願いしてください。

  • 充電時は、普通充電器(スタンド)、普通充電ケーブルに近付かないでください。充電により、ペースメーカーの動作に影響を与えるおそれがあります。

  • 充電中は車内にとどまらないでください。充電により、ペースメーカーの動作に影響を与えるおそれがあります。

  • ものを取るときなどに、ラゲージルームなど含めた車内に入り込まないでください。充電により、ペースメーカーの動作に影響を与えるおそれがあります。

車両に充電ケーブルが接続されているとき

シフトレバーを操作しないでください。
万一、充電ケーブルが故障していた場合、シフトポジションがP からほかのシフトポジションに切りかわることがあり、車両が動いて思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

留意事項や重要確認事項など

充電に関する留意事項

この車は一般家庭用のAC コンセントに接続して駆動用電池を充電できますが、一般的な電気製品と次の点が大きく異なるため、取り扱いを誤ると火災や感電事故が発生し、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

  • 200V での普通充電時は、長時間にわたって大電流が流れる

  • お客さまの充電環境によっては、屋外で充電作業を行う

    充電作業は、本書で説明している内容をよくお読みいただいた上で、正しい手順に沿って行ってください。

  • お子さまなど、不慣れな方だけで充電作業を行わないでください。また、普通充電ケーブルは幼児の手の届かない場所で保管してください。

  • 普通充電器(スタンド)で充電する場合は、機器の使用手順に従って作業を行ってください。

  • 公共の普通充電器(スタンド)で充電する場合は、タイマー充電の設定状態を確認してください。

    • 充電スケジュールが登録されているときは一時的にOFFにするか、「今すぐ充電」をON にしてください。(→「今すぐ充電」をONにするには, 「今すぐ充電」をONにするには

    • 充電スケジュールがON になっていると、普通充電ケーブルを接続しても充電が開始されません。また、充電が開始しなくても、普通充電ケーブルを接続したことで課金される場合があります。

普通充電前の重要確認事項

必ず次の点をご確認ください。

  • パーキングブレーキが確実にかかっていること(→電動パーキングブレーキ

  • ヘッドランプ・非常点滅灯・室内灯などのランプ類が消灯していること

    ランプ類が点灯していると、それらの機器に電力が消費され、充電時間が長くなります。

  • パワースイッチがOFF になっていること(→パワー(イグニッション)スイッチ

知識

充電中は
  • 車両の状態により、充電が開始されるまでの時間が異なる場合がありますが、 異常ではありません。

  • リヤシート付近から冷却用ファンの音が聞こえることがあります。(→DC/DCコンバータ冷却用吸入口

  • 充電中は、空調システムおよび駆動用電池冷却(→駆動用電池冷却)の作動にともない、駆動用電池付近から音が聞こえることがあります。

  • 充電中・充電完了後は、車載充電器が搭載されているリヤシート周辺が温かくなることがあります。

  • コントロールユニットの表面が温かくなることがありますが、異常ではありません。

  • 電波の状況によっては、ラジオに雑音が入ることがあります。

  • マルチインフォメーションディスプレイの画面で、現在の充電状態や、充電完了までの時間の目安を確認することができます。

駆動用電池の容量低下について

駆動用電池は使用していくうちに、徐々に電池容量が低下していきます。低下する割合は車の使い方、使用環境により異なります。電池容量の低下を抑えるために、次のことを心がけてください。

  • 満充電状態での高温炎天下での駐車は極力避ける

  • EV 走行中にひんぱんな急加速、急減速をしない

  • EV 走行の最高車速付近(→EVモード・AUTO EV/HV モード時のガソリンエンジンの作動について)での走行を控える

  • 長期間、運転をしないときは駆動用電池の残量を少なくしておく
    自動的にEV モードまたはAUTO EV/HV モードからHV モードに切りかわるのを確認してから、パワースイッチをOFF にしてください。

  • 充電は走行開始前に満充電になるよう、タイマー充電(→タイマー充電機能を使う)を活用する

なお、電池の容量が低下するとEV 走行できる距離が減少しますが、車両性能などが著しく低下するものではありません。

充電後に駆動用電池の残量が低下するとき

次の場合、システムの保護のために、充電完了後の駆動用電池の残量が通常よりも少なくなる(満充電後のEV 走行可能距離が短くなる)ことがあります。

  • 気温が低い、または高い環境で充電したとき

  • 高負荷走行の直後、かつ炎天下で充電したとき

上記に該当しないのに、充電完了後の駆動用電池残量が大幅に低下したときは、トヨタ販売店で点検を受けてください。

※:

この場合、駆動用電池の残量表示が満充電になっていても、通常よりも早く残量が低下します。

駆動用電池への充電量が減少するとき

普通充電器(スタンド)の供給電力が小さい、または駆動用電池ヒーターの作動等により駆動用電池への充電電力が小さくなった場合、駆動用電池への充電量が減少することがあります。

充電時間が長くなるとき

次のような場合は、充電時間が通常より長くなることがあります。

  • 低温または高温の環境下にあるとき

  • 高負荷走行の直後などで駆動用電池の温度が高いとき

  • 車両の電力消費量が大きいとき(ヘッドランプが点灯しているときなど)

  • マイルームモード(→マイルームモードを使う)を使用しているとき

  • 充電中に停電したとき

  • 普通充電器(スタンド)で供給電力を調整しているとき

  • 外部電源の供給電圧が低下したとき

  • 車両を長期間放置したことなどにより、補機バッテリーの充電量が低下したとき

  • 車両設定」で充電時の最大電流を8A にしたとき(→200V での充電時に家庭のブレーカーが落ちる場合は

  • 駆動用電池ヒーター(→駆動用電池ヒーター)が作動したとき

  • 充電前に駆動用電池冷却(→駆動用電池冷却)が作動したとき

  • 接続先のコンセントなどに問題があるとき

※:

200V での普通充電時のみ

急速充電について

この車両は、急速充電器での急速充電には対応していません。

充電電力について

この車両は最大約3kWの充電が可能です。

ただし、使用する普通充電器(スタンド)、または普通充電ケーブルによっては、充電電力が制限される場合があります。

このページは役に立ちましたか?