目的や状況に応じてシフトポジションを選択してください。

シフトポジションの使用目的について

シフトポジション

目的および状態

P

駐車またはハイブリッドシステムの始動

R

後退

N

動力が伝わらない状態

D

通常走行

B

急な下り坂など、強いエンジンブレーキが必要なとき

※:

燃費向上や騒音の低減のために、通常はDを使用してください。

知識

レーダークルーズコントロールを使って走行しているとき

エンジンブレーキを目的に走行モードをスポーツモードにしても、レーダークルーズコントロールが解除されないためエンジンブレーキは効きません。

シフト操作に関するメッセージがマルチインフォメーションディスプレイに表示されたとき

誤操作やシステムの状況等によりシフトポジションが切りかわらない、またはシフト操作が無効にされたときには、切りかえができない原因や、正しい操作方法などに関するメッセージが、マルチインフォメーションディスプレイに表示されます。その場合は、メッセージに従って操作し直してください。

急発進の抑制について(ドライブスタートコントロール)

急発進および後退速度の抑制(ドライブスタートコントロール)

警告

すべりやすい路面を走行するとき

急なアクセル操作や、シフト操作を行わないでください。エンジンブレーキ力の急激な変化が横すべりやスピンの原因になりますので注意してください。

注意

駆動用電池の充電について

シフトポジションがNでは、ガソリンエンジンが回転していても駆動用電池は充電されないため、Nで一定時間放置すると駆動用電池の残量が低下し、走行不能になるおそれがあります。

シフト制御システムの異常が考えられるとき

次のような状態になったときは、シフト制御システムの異常が考えられます。
安全で平坦な場所に停車し、パーキングブレーキをかけて、トヨタ販売店にご連絡ください。

  • マルチインフォメーションディスプレイにシフト制御システムに関する警告メッセージが表示されたとき(→メッセージと警告作動

  • シフトポジションが選択されていない表示状態が、数秒以上続いているとき

シフトポジションの切りかえ方法と表示について

  1. シフトレバー
    シフトレバーは、シフトポジション表示灯の矢印に従って、ゆっくり確実に操作してください。
    N に切りかえるときは、矢印に沿って操作したあと、しばらく保持します。
    シフトレバーを操作したあとは、シフトレバーから手を離してください。シフトレバーが定位置()にもどります。
    Bへの切りかえは、シフトポジションがDのときのみ可能です。
    PからN・D・R、およびN・D・B・RからPへ、またはD・BからR、およびRからDへ切りかえるときは、ブレーキペダルを踏み、車が完全に停止している状態で行ってください。
  2. シフトポジション表示灯
    メーター表示:
    現在のシフトポジションが表示されます。
    シフトレバー表示:
    現在のシフトポジションが点灯表示されます。
    シフトレバーを操作したあとは、シフトポジション表示灯で、目的のシフトポジションに切りかわったことを必ず確認してください。
  3. Pポジションスイッチ
    Pポジションに切りかえるには、車を完全に停止させ、パーキングブレーキをかけ、P ポジションスイッチを押してください。
    シフトポジションをPにすると、スイッチが点灯します。
    シフトポジション表示灯がPであることを必ず確認してください。

知識

パワースイッチの各モードにおけるシフトポジション切りかえ
  • パワースイッチがOFFまたはACCのときはシフトポジションの切りかえはできません。

  • パワースイッチがONで、READYインジケーターが消灯しているときは、Nのみに切りかえが可能です。

  • READYインジケーターが点灯中は、Pから、D・N・R を選択できます。

  • READYインジケーターが点滅しているときは、シフトレバーを操作しても、Pから他のシフトポジションへ切りかえることはできません。READYインジケーターが点滅から点灯にかわってから、再度シフトレバーを操作してください。

Pから他のシフトポジションに切りかえる
  • ブレーキペダルをしっかり踏みながら、シフトレバーを操作します。(ブレーキペダルを踏まずにシフトレバーを操作すると、ブザーが鳴りシフトポジションの切りかえができません)

  • 操作後は、シフトポジション表示灯で、目的のシフトポジションに切りかわったことを必ず確認してください。

  • Pから直接、シフトポジションをBに切りかえることはできません。

シフトポジションを切りかえられなかった場合

次の操作を行うとブザーが鳴り、シフトポジションが切りかえられなかったことをお知らせします。適切な操作で、再度シフトポジションを切りかえてください。

  • ブレーキペダルを踏まずに、Pからシフトレバーを操作したとき

  • アクセルペダルを踏んだまま、Pからシフトレバーを操作したとき

  • ブレーキペダルを踏まずに、停車中または極低速走行中にNからシフトレバーを操作したとき

  • アクセルペダルを踏んだまま、停車中または極低速走行中にNからシフトレバーを操作したとき

  • PまたはNから、Bを選択した

  • 走行中に、Pポジションスイッチを押した

    極低速走行時は、Pに切りかわることがあります。

シフトポジションが自動的にNに切りかわった場合

次の操作を行うとブザーが鳴り、シフトポジションがNに切りかわったことをお知らせします。適切な操作で、再度シフトポジションを切りかえてください。

  • 車両が前進しているときにRを選択した

    低速走行時はRに切りかわることがあります。

  • 車両が後退しているときにDを選択した

    低速走行時はDに切りかわることがあります。

  • RからBを選択した

走行中にNを選択した場合

一定以上の速度で走行中にNを選択した場合、シフトレバーをNの位置で保持しなくてもNに切りかわります。この場合はブザーが鳴り、マルチインフォメーションディスプレイに確認メッセージが表示され、Nにかわったことを運転者に知らせます。

リバース警告ブザー

シフトポジションをRにするとブザーが鳴り、Rにあることを運転者に知らせます。

自動Pポジション切りかえ機能について

次のときは、自動的にシフトポジションがPに切りかわります。

  • パワースイッチがON、かつシフトポジションがP以外の状態で、車両を停止させパワースイッチを押したとき(シフトポジションがPに切りかわったあと、パワースイッチがOFFになります)

  • シフトポジションがP以外の状態で、万が一、運転席ドアを開け、次の条件をすべて満たしているとき

    • パワースイッチがON

    • 運転席シートベルトを着用していない

    • ブレーキペダルを踏んでいない

    シフトポジションがPに切りかわったあと、車両を発進させるときは、シフトレバーを操作してください。

  • 走行中にハイブリッドシステムを緊急停止したあと、停車したとき

  • シフトポジションがP以外の状態で、補機バッテリーの電圧が低下したとき

※:

停車直前など、極低速走行時にパワースイッチを押すと、自動的にシフトポジションがPに切りかわる場合があります。必ず車両が完全に停止している状態でパワースイッチを押してください。

シフトポジションがPから切りかわらない場合は

補機バッテリーあがりの可能性があります。補機バッテリーがあがってしまった場合の対処法は、ハイブリッドシステムを再始動するにはを参照してください。

警告

シフトレバーについて
  • シフトレバーのノブを取りはずしたり、純正品以外のノブを取り付けたりしないでください。また、ものをぶら下げたりしないでください。シフトレバーが定位置にもどらなくなって、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

  • 意図せぬシフトポジションの切りかわりを防止するため、操作時以外はシフトレバーにふれないでください。

Pポジションスイッチについて
  • 車が動いているときは、Pポジションスイッチにふれないでください。

    停車直前など、極低速走行中にPポジションスイッチを押すと、シフトポジションがPに切りかわることがあるため、車が急停止して思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

  • 意図せぬシフトポジションの切りかわりを防止するため、操作時以外はPポジションスイッチにふれないでください。

注意

車を降りるとき(運転席のみ)

シフトポジション表示灯がPであることと、パーキングブレーキ表示灯が点灯していることを確認してから、ドアを開け、降車してください。

自動Pポジション切り替え機能を作動させずに、シフトポジションをNに保持したいときは

  • 次の操作を行うと、シフトポジションがPに切りかわるまでの間、自動Pポジション切り替え機能を作動させずに、シフトポジションをNに保持することができます。

  1. ハイブリッドシステムが始動しているときにシフトレバーを操作し、シフトポジションをNに切りかえる
  2. シフトレバーを定位置()にもどす
  3. シフトレバーをNの位置に操作しブザーが鳴るまで保持する
  4. ブザーが鳴ったあと、5秒以内にパワースイッチを押す
    シフトポジションがNのままハイブリッドシステムが停止します。
    ブザーが鳴り、マルチインフォメーションディスプレイに“N保持中 解除するにはPスイッチを押してください”が表示されたことを必ず確認してください。
  • シフトポジションをN以外にするには、Pポジションスイッチを押して、一旦シフトポジションをPに切りかえてください。

  • 必ずハイブリッドシステムが始動している状態で操作してください。
    ハイブリッドシステム停止状態では、シフトポジションをNに保持できない場合があります。

※:

この状態を維持したい場合は、パワースイッチを操作しないでください。パワースイッチを繰り返し操作すると、自動的にシフトポジションが P に切りかわったあと、パワースイッチが OFF になります。

回生ブーストについて

シフトポジションをBに切りかえると回生ブーストが作動し、アクセルペダルの操作のみで加減速コントロールを行い、アクセルペダルからブレーキペダルへ踏みかえる頻度を減らすことができます。アクセルペダルを緩めたときの減速度を設定でき、アクセルペダルから足を完全に離さずゆっくり緩めることで、なめらかに減速することができます。

回生ブーストの設定変更

マルチインフォメーションディスプレイのから“車両設定”を選択し、“回生ブレーキ設定”を選択することで、回生ブースト作動時の回生ブレーキ力を切りかえることができます。また、“減速度メモリ”を“ON”にすると設定した回生ブレーキ力を記憶することができます。(→設定画面について

“減速度メモリ”を“OFF”にすると、パワースイッチをONにするたびに回生ブレーキ力は“弱”にもどります。

回生ブレーキ力設定の表示

シフトポジションをBにしたとき、メーター内のシフトポジション表示灯に、設定されている回生ブレーキ力が表示されます。

シフトポジションをBにしてもシフトポジション表示灯に設定した回生ブレーキ力が表示されないときは、ブレーキシステムまたはハイブリッドシステムが故障しているおそれがあります。マルチインフォメーションディスプレイに表示されるメッセージの内容に従って対処してください。(→取扱書の確認をうながすメッセージが表示されたときは

知識

回生ブーストが使用できないとき
  • 次の場合は、システムが作動しません。

    • ブレーキシステムまたはハイブリッドシステムが故障しているとき

    • 回生ブレーキが制限されているとき

  • 次のような状態では、回生ブレーキが制限されることがあります。

    • 駆動用電池の充電量が多いとき

    • 駆動用電池の温度が低いとき、または極端に高いとき

    • 電気モータやパワーコントロールユニットの温度が極端に高いとき

    • 回生ブーストを継続したとき

回生ブレーキについて
  • アクセルペダルを離しても車を停止させることはできません。停車時はブレーキペダルを踏んでください。

  • 車速によって最大減速度は変わります。

制動灯の点灯について

回生ブレーキ力が一定以上の場合、制動灯が点灯します。

カスタマイズ機能

回生ブースト使用時の回生ブレーキ力などを変更できます。(カスタマイズ一覧:→ユーザーカスタマイズ機能一覧

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