ハイブリッドシステムには、駆動用電池・パワーコントロールユニット・オレンジ色の高電圧ケーブル・電気モーターなどの高電圧部位(最高約650V)や、冷却用ラジエーターなどの高温部位がありますので、ご注意ください。なお、高電圧部位などには、取り扱い上の注意を記載したラベルが貼付してありますので、ラベルの指示に従って正しい取り扱いをしてください。

イラストは説明のための例であり、実際とは異なります。
- ラベル
- 高電圧ケーブル(オレンジ色)
- 普通充電インレット
- 車載充電器
- サービスプラグ
- 駆動用電池
- 電気モーター
- パワーコントロールユニット・DC/DCコンバータ
- エアコンコンプレッサー
知識
- ガス欠になったとき
- ガス欠でハイブリッドシステムが始動できないときは、燃料残量警告灯(→燃料残量警告灯)が消灯するまで給油してから再始動してください。少量の給油では始動できない場合があります。(給油量の目安は車両水平状態で約8.0Lです。 - 車両の傾きによって給油量はかわります。傾いているときは、少し多めに給油してください) 
- 電磁波について
- 高電圧部位や高電圧配線は、電磁シールド構造になっています。従来の車や電気製品とくらべて、電磁波が多いということはありません。 
- アマチュア無線の一部(遠距離通信)において、受信時に雑音が混入する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 
 
- 磁力による影響について
- 大型スピーカーなど、強い磁力を発生するものをラゲージルーム付近に取り付けたり、ラゲージルームに置いたりすると、ハイブリッドシステムに悪影響をおよぼす場合があります。 
- 駆動用電池(リチウムイオン電池)について
- 駆動用電池には寿命があります。 
 駆動用電池の容量(蓄電能力)は、ほかの充電式電池などと同様に時間の経過や使用状況にともない低下します。低下の程度は運転のしかた、充電のしかたなど、お客様の使用状況や環境(外気温等)により大きく異なります。
 これらはリチウムイオン電池本来の特性であり、不具合ではありません。なお、電池の容量が低下するとEV 走行できる距離が減少しますが、車両性能などが著しく低下するものではありません。- 容量低下を抑えるためには、駆動用電池の容量低下についての「駆動用電池の容量低下について」に記載されていることを心がけてください。 
- 極寒の環境での始動について
- 外気温の影響により駆動用電池の温度が著しく低くなっている場合(およそ-30 ℃以下)、ハイブリッドシステムが始動できなくなることがあります。 
 その場合は気温の上昇を待つなど、駆動用電池の温度が上がってから再度始動操作をしてください。
- 適合宣言
- この車両は、ECE100(バッテリー電気車両安全)に基づいた水素排出量に適合しています。 
警告
- 高電圧・高温について
- この車は、高電圧システムを使用しています。 - 次のことをお守りいただかないと、やけどや感電など重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。 
- 高電圧部位・高電圧の配線(オレンジ色)およびそのコネクターの取りはずし・分解などは絶対に行わないでください。 
 
- 走行後はハイブリッドシステムが高温になります。車に貼ってあるラベルの指示に従い、常に高電圧・高温部位に注意してください。 
 
- サービスプラグが駆動用電池に設置してあります。サービスプラグは絶対にさわらないでください。サービスプラグは、トヨタ販売店での車両の修理時などに、駆動用電池の高電圧を遮断するためのものです。  
 
- 事故が発生したとき
- 次のことをお守りいただかないと、感電など重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。 
- 続発事故防止のため安全な場所に停車して、パーキングブレーキをかけ、シフトポジションをP にして、プラグインハイブリッドシステムを停止する 
 
- 高電圧部位・高電圧の配線(オレンジ色)などには、絶対にさわらない 
 
- 車室内および車室外に、はみ出している電気配線には絶対にさわらない 
 
- 液体の付着やもれがある場合は絶対にさわらない 
 駆動用電池の電解液(炭酸エステルを主とする有機電解液)が目や皮膚にふれると失明や皮膚傷害のおそれがあり危険です。万一、目や皮膚に付着した場合はただちに多量の水で洗い流し、早急に医師の診察を受けてください。
 
- 駆動用電池の電解液がもれている場合は、車両に近付かない 
 万一、駆動用電池が破損しても、電池内部の構造により大量に電解液が流出することはありませんが、流出すると蒸気を発生します。蒸気は目や皮膚に刺激性があり、吸引すると急性中毒を起こすおそれがあり危険です。
 
- 火気や高温のものを絶対に近付けない 
 電解液に引火するおそれがあり危険です。
 
- 万一、車両火災が発生したときは、ABC消火器を使用して消火する 
 水をかける場合は、消火栓などから大量にかけてください。
 
- 前輪が接地した状態でけん引しない 
 電気モーターから発電され、破損の状態によっては、火災のおそれがあり危険です。(→けん引について)
 
- 車の下の路面などを確認し、液体のもれ(エアコンの水以外)が見つかった場合、燃料系統が損傷している可能性があります。そのままハイブリッドシステムを始動すると燃料に引火するおそれがあり危険ですので、始動しないでください。 
 この場合は、トヨタ販売店に状況を連絡するときに併せてお伝えください。
 
- 駆動用電池について
- この車両には、リチウムイオンバッテリーが搭載されています。 
 
- 絶対に転売・譲渡・改造などをしないでください。廃車から取りはずされた駆動用電池は事故防止のため、トヨタ販売店を通じて回収を行っていますので、ご協力ください。 
 適切に回収されないと、次のようなことが起こり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
 
- 不法投棄または放置され、環境汚染となるばかりか、第三者が高電圧部位にふれてしまい、感電事故が発生する 
 
- 装備された車両以外で駆動用電池を使用(改造などを含む)し、感電事故、発熱・発煙・発火・爆発事故、電解液漏出事故などが発生する 
 特に、転売・譲渡などを行うと、相手にこれらの危険性が認識されず、事故につながるおそれがあります。
 
- 駆動用電池を取りはずさないままでお車を廃棄された場合、高電圧部品・ケーブル・それらのコネクターにふれると、深刻な感電の危険があります。お車を廃棄するときには、トヨタ販売店で駆動用電池を廃棄してください。駆動用電池は適切に廃棄しないと、感電を引き起こし、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。 
 
- 走行中の留意事項
- 車両床下に強い衝撃を受けたときは、すぐに安全な場所に停車し下まわりを点検してください。 
 床下に駆動用電池の液もれや損傷が見られる場合、絶対に車両にふれず、すみやかにトヨタ販売店にご連絡ください。
 また、床下に異常が見られない場合でも、駆動用電池が損傷しているおそれがあります。車両床下に強い衝撃を受けたときは、トヨタ販売店で駆動用電池の点検を受けてください。
- 改造について
- 車高を下げると、床下にある駆動用電池が衝撃を受けやすくなり、電池を損傷し、発火や車両火災などが発生し、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。車高を下げる改造は絶対に行わないでください。 
注意
- 燃料について
- プラグインハイブリッド車では、車の使用状況によっては燃料がタンク内に長期間滞留し、燃料の品質が変化することがあります。燃料系の部品やエンジンに影響をおよぼす可能性があるため、12ヶ月ごとに20L 以上(12ヶ月間の給油量が合計20L以上になるように)燃料補給を行ってください。 
 
- 一定のあいだ燃料が補給されておらず、燃料タンクにある燃料の品質の変化が予想されるときは、パワースイッチをONにしたとき、マルチインフォメーションディスプレイに“長期間燃料が補給されていません 燃料を補給してください”というメッセージが表示されます。メッセージが表示された場合は、すみやかに燃料を補給してください。 
 

