電子キーを携帯して次の操作を行うことで、ハイブリッドシステムの始動またはパワースイッチのモードを切りかえることができます。
- パーキングブレーキがかかっていることを確認する(→パーキングブレーキ)メーター内のパーキングブレーキ表示灯が点灯します。シフトポジション表示灯がPであることをメーターで確認します。
- ブレーキペダルをしっかり踏むマルチインフォメーションディスプレイにとメッセージが表示されます。
表示されないと、ハイブリッドシステムは始動しません。シフトポジションがNと表示されている時は、ハイブリッドシステムを始動できません。ハイブリッドシステムの始動時は、シフトポジションをPにしてください。(→トランスミッション) - パワースイッチを短く確実に押す短く確実に押せば、押し続ける必要はありません。READYインジケーターが点灯すれば、ハイブリッドシステムは正常に始動しています。READYインジケーターが点灯するまでブレーキペダルを踏み続けてください。パワースイッチのどのモードからでもハイブリッドシステムを始動できます。
- READYインジケーターが点灯したことを確認するREADYインジケーターが点滅から点灯にかわり、ブザーが鳴れば、ハイブリッドシステムは正常に始動しています。READYインジケーターが消灯している状態では走行できません。READYインジケーターが点灯していれば、ガソリンエンジンが停止していても走行できます。(車両の状態に応じて、ガソリンエンジンは自動で始動・停止します)
知識
- アンテナの位置
- 車室内アンテナ
- 作動範囲(電子キーの検知エリア)
車内で電子キーを携帯している場合に、ハイブリッドシステムの始動、またはパワースイッチのモードの切りかえ操作が可能になります。
- 警告音が鳴ったり警告表示が出たりしたとき
誤動作などによる予期せぬ事故や盗難を防ぐため、車内や車外で警告音が鳴ったり、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されることがあります。メッセージが表示された場合は、状況に応じて適切に対処してください。(→警告メッセージが表示されたときは)
警告音のみが鳴る場合の状況と対処方法は次の通りです。
車内から警告音が“ポーン、ポーン”と鳴り続けるとき
状況
対処方法
運転席ドアが開いている状態でパワースイッチをONにした(パワースイッチがONのとき運転席ドアを開いた)
パワースイッチをOFFにしたあと、運転席ドアを閉める
運転席ドアが開いている状態でパワースイッチをOFFにした
運転席ドアを閉める
- パワースイッチ文字照明
次のとき、パワースイッチ文字照明が点灯します。
運転席ドアまたは助手席ドアが開いているとき
パワースイッチがONのとき
パワースイッチをONからOFFにしたとき
また、次のときはパワースイッチ文字照明が点滅します。
電子キーを携帯したままブレーキペダルを踏んだとき
- ハイブリッドシステムが始動しないとき
イモビライザーシステムが解除されていない可能性があります。(→イモビライザーシステム)
トヨタ販売店へご連絡ください。始動操作に関するメッセージがマルチインフォメーションディスプレイに表示されている場合は、画面の指示に従ってください。
メカニカルキーを使ってドアを解錠した場合は、プッシュボタンスタートシステムでハイブリッドシステムを始動することができません。ハイブリッドシステムを始動するには、ハイブリッドシステム始動の方法を参照してください。または、乗車中に電子キーを携帯し、施錠した場合はハイブリッドシステムを始動することができます。
- 外気温が低いときは
ハイブリッドシステム始動時にREADYインジケーターの点滅時間が長くなることがあります。READYインジケーターが点灯すれば走行可能になりますので点灯するまでそのままお待ちください。
極寒の環境などで駆動用電池の温度が著しく低くなっている場合(およそ- 30 ℃以下)、ハイブリッドシステムが始動できなくなることがあります。その場合は気温の上昇を待つなど、駆動用電池の温度が上がってから再度始動操作をしてください。
- ハイブリッド車特有の音と振動について
- 補機バッテリーがあがったときは
プッシュボタンスタートシステムでハイブリッドシステムを始動することができません。ハイブリッドシステムを始動するには、補機バッテリーがあがったときはを参照してください。
- 電子キーの電池の消耗について
- 電子キーの節電モードにするには
節電モードに設定すると、電子キーによる、電波の受信待機を停止し、電子キーの電池の消耗を抑えることができます。
電子キーのを押しながら、を2回押し、電子キーのインジケーターが4回光ることを確認してください。
節電モード中は、プッシュボタンスタートシステムを使用できません。節電モードを解除するには、電子キーのいずれかのスイッチを押してください。
長期間使用しない電子キーは節電モードに設定しておくことをおすすめします。
- 電子キーの機能が停止するとき
電子キーを置いたままにするなど、一定時間電子キーの位置に変化がなかった場合、電池の消耗を抑えるために電子キーの機能が停止します。この場合は、電子キーを持ち上げるなどして位置を動かすことで、自動的に復帰します。
- 機能が正常に働かないおそれのある状況
プッシュボタンスタートシステムは微弱な電波を使用しています。次のような場合は電子キーと車両間の通信をさまたげ、プッシュボタンスタートシステムやワイヤレスリモコン、イモビライザーシステムが正常に作動しない場合があります。
電子キーの電池が消耗しているとき
近くにテレビ塔や発電所・ガソリンスタンド・放送局・大型ディスプレイ・空港があるなど、強い電波やノイズの発生する場所にいるとき
無線機や携帯電話・コードレス式電話などの無線通信機器を携帯しているとき
電子キーが、次のような金属製のものに接していたり、覆われたりしているとき
アルミ箔などの金属の貼られたカード
アルミ箔を使用したタバコの箱
金属製の財布やかばん
小銭
カイロ
CDやDVDなどのメディア
近くで他の電波式ワイヤレスリモコンを使用しているとき
電子キーを、次のような電波を発信する製品と同時に携帯しているとき
無線機や携帯電話・コードレス式電話などの無線通信機器
他の車の電子キーや電波式ワイヤレスリモコン
パソコンや携帯情報端末(PDAなど)
デジタルオーディオプレーヤー
ポータブルゲーム機器
リヤガラスに金属を含むフィルムなどが貼ってあるとき
充電器など電子機器の近くに電子キーを置いたとき
コインパーキングなど通信をさまたげる電波がある場所に駐車したとき
また、プッシュボタンスタートシステムでハイブリッドシステムが始動できない場合は、ハイブリッドシステム始動の方法を参照してください。
- ご留意いただきたいこと
電子キーが作動範囲内(検知エリア内)にあっても、次のようなときは正しく作動しないことがあります。
ハイブリッドシステム始動時やモードの切りかえ時、電子キーがインストルメントパネルやフロア上、リヤシート後方のパッケージトレイ上・ドアポケットまたはグローブボックス内などに置かれている
車外でも電子キーがドアガラスに近付いていると、ハイブリッドシステムを始動できることがあります。
- 万一、READYインジケーターが点灯しないときは
正しい手順で始動操作を行ってもREADYインジケーターが点灯しない場合は、ただちにトヨタ販売店へご連絡ください。
- マルチインフォメーションディスプレイに「スマートエントリー&スタートシステム故障 取扱書を確認」が表示されたときは
システムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
※:この車両には、スマートエントリーシステムは搭載されておりません。このメッセージが表示されたときは、プッシュボタンスタートシステムの異常をお知らせしています。
- ハイブリッドシステムに異常があるときは
- 電子キーの電池交換
- パワースイッチの操作について
スイッチを短く確実に押せていない場合は、モードの切りかえやハイブリッドシステムの始動ができない場合があります。
パワースイッチOFF後、すぐに再始動した場合は、ハイブリッドシステムが始動しない場合があります。パワースイッチOFF後の再始動は、数秒待ってから操作してください。
- 長期間運転しないとき
盗難防止のため、電子キーを車両から2m以上離しておいてください。
あらかじめプッシュボタンスタートシステムを非作動にすることができます。(→ユーザーカスタマイズ機能一覧)
電子キーを節電モードに設定すると、電池の消耗を抑えることができます。(→電子キーの節電モードにするには)
- システムを正しく作動させるために
電子キーを必ず携帯した上で作動させてください。また、車外から操作する場合は電子キーを車両に近付けすぎないようにしてください。
作動時の電子キーの位置や持ち方によっては、電子キーが正しく検知されず、システムが正しく作動しないことがあります。(誤って警報が鳴ったり、キー閉じ込み防止機能が働かないこともあります。)
- プッシュボタンスタートシステムが正常に働かないとき
- カスタマイズ機能
カスタマイズ機能でプッシュボタンスタートシステムを非作動にすることができます。(→ユーザーカスタマイズ機能一覧)
- カスタマイズ機能でプッシュボタンスタートシステムを非作動にしたとき
ハイブリッドシステムの始動・パワースイッチのモード切りかえ:→ハイブリッドシステム始動の方法
ハイブリッドシステムの停止:→ハイブリッドシステムを停止するには
警告
- ハイブリッドシステムを始動するとき
必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まないでください。
思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
- 電波がおよぼす影響について(プッシュボタンスタートシステムアンテナ)
植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータまたは植込み型除細動器を装着されている方は、アンテナ(→作動範囲(電子キーの検知エリア))から約22cm以内に近付かないようにしてください。電波により植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータおよび植込み型除細動器の作動に影響を与えるおそれがあります。
植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータまたは植込み型除細動器以外の医療用電気機器を使用される場合は、電波による影響について医療用電気機器製造業者などに事前に確認してください。電波により医療用電気機器の動作に影響を与えるおそれがあります。
プッシュボタンスタートシステムを非作動にすることもできます。詳しくはトヨタ販売店にお問い合わせください。
注意
- ハイブリッドシステムを始動するとき
もしハイブリッドシステムが始動しにくい場合は、ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
- パワースイッチの操作について
パワースイッチ操作時に引っかかりなどの違和感があるときは、故障のおそれがあります。すみやかにトヨタ販売店にご連絡ください。