安全運転を心がけて、次の手順で走行してください。
ハイブリッドシステムを始動する
発進する
- ブレーキペダルを踏んだまま、シフトレバーをDにする(→ハイブリッドトランスミッション)
- パーキングブレーキを解除する(→パーキングブレーキ)パーキングブレーキがオートモードのときは、自動でパーキングブレーキが解除されます。(→パーキングブレーキ自動解除機能について)
- ブレーキペダルから徐々に足を離し、アクセルペダルをゆっくり踏み発進する
停車する
- シフトレバーはDのまま、ブレーキペダルを踏む
- 必要に応じて、パーキングブレーキをかける長時間停車する場合は、シフトレバーをPにします。(→ハイブリッドトランスミッション)
駐車する
- シフトレバーはDのまま、ブレーキペダルを踏み、車を完全に停止させる
- パーキングブレーキをかけて(→パーキングブレーキ)、シフトレバーをPにする(→ハイブリッドトランスミッション)シフトポジションをPにしたあとは、シフトレバーのボタンを押さないでください。電動パーキングブレーキ表示灯が点灯していることを確認します。
- パワースイッチを押してハイブリッドシステムを停止する
- ブレーキペダルからゆっくり足を離す
- 電子キーを携帯していることを確認し、ドアを施錠する坂道の途中で駐車をする場合は、必要に応じて輪止めを使用してください。
輪止めはトヨタ販売店で購入することができます。
上り坂で発進する
- パーキングブレーキをかけ、シフトレバーをDにする
- アクセルペダルをゆっくり踏む
- 車が動き出す感触を確認したら、パーキングブレーキを解除し発進する
知識
- 上り坂発進について
ヒルスタートアシストコントロールを使用することができます。(→ヒルスタートアシストコントロール)
- 燃費を良くする走り方
ハイブリッド車も急加速を控えるなど、通常のガソリン車と同様の心がけが必要です。(→ハイブリッド車運転のアドバイス)
- 雨の日の運転について
雨の日は視界が悪くなり、またガラスが曇ったり、路面がすべりやすくなったりするので、慎重に走行してください。
雨の降りはじめは路面がよりすべりやすいため、慎重に走行してください。
雨の日の高速走行などでは、タイヤと路面のあいだに水膜が発生し、ハンドルやブレーキが効かなくなるおそれがあるので、スピードは控えめにしてください。
- エコアクセルガイド(→ハイブリッドシステムインジケーター/エコアクセルガイド/エコジャッジ)
エコアクセルガイドの表示を参考に走行することで、環境に配慮した走行がより容易に行えます。また、エコアクセルガイドを活用することで、エコジャッジの評価も高くなりやすくなります。
発進時は:
エコアクセルガイドの範囲をこえないように、アクセルペダルをやさしく踏み込み、目的の速度まで加速します。必要以上の急加速を控えることで、エコ発進の評価が高くなります。
走行中は:
目的の速度まで加速したらアクセルペダルをもどし、エコアクセルガイドの範囲を目安にして、安定した速度で走行します。エコアクセルガイドの範囲内に収まるように走行し続けると、安定走行の評価が高くなります。
停車時は:
停車時は、早めにアクセルペダルをもどすことで、エコ停車の評価が高くなります。
- ハイブリッドシステム出力の抑制について(ブレーキオーバーライドシステム)
アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏まれたとき、ハイブリッドシステム出力を抑制する場合があります。
ブレーキオーバーライドシステム作動中は、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されます。
- 運転標識の取り付け
磁石式の初心運転者標識や高齢運転者標識などを樹脂バンパーやアルミ部分に取り付けることはできません。
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
- 発進するとき
車が動き出すことによる事故を防ぐため、READYインジケーターが点灯している状態で停車しているときは、常にブレーキペダルを踏んでください。クリープ現象で車が動き出すのを防ぎます。
- 運転するとき
踏み間違いを避けるため、ブレーキペダルとアクセルペダルの位置を十分把握した上で運転してください。
アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏むと、車が急発進して思わぬ事故につながるおそれがあります。
後退するときは体をひねった姿勢となるため、ペダルの操作がしにくくなります。ペダル操作が確実にできるよう注意してください。
車を少し移動させるときも正しい運転姿勢をとり、ブレーキペダルとアクセルペダルが確実に踏めるようにしてください。
ブレーキペダルは右足で操作してください。左足でのブレーキ操作は緊急時の反応が遅れるなど、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
ハイブリッド車は電気モーターでの走行時にエンジン音がしないため、周囲の人が車両の接近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置が作動していても、周囲の騒音などが大きい場合は車両の接近に気が付かないことがありますので、十分注意して運転してください。
燃えやすいものの上を走行したり、可燃物付近に車を停めたりしないでください。
排気管や排気ガスは高温になり、可燃物が近くにあると火災になるおそれがあり危険です。
通常走行時は、走行中にハイブリッドシステムを停止しないでください。走行中にハイブリッドシステムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能ですが、ハンドルの操作力補助がなくなり、ハンドル操作が困難になります。安全を確認した上で、すみやかに道路脇に停車してください。
なお、通常の方法で車両を停止することができないような緊急時は、車両を緊急停止するにはを参照してください。
急な下り坂では、エンジンブレーキを使用してスピードをおとしてください。フットブレーキを連続して使いすぎると、ブレーキが過熱して正常に機能しなくなります。(→シフトポジションの使用目的について)
走行中はハンドル・シート・ドアミラー・インナーミラーの調整をしないでください。
運転を誤るおそれがあります。
すべての乗員は頭や手、その他の体の一部を車から出さないようにしてください。
4WD 車(4 輪駆動):オフロード走行をしないでください。
本格的なオフロード走行を目的とした4WD 車(4 輪駆動)ではありません。やむを得ずオフロードを走行するときは、慎重に運転してください。
4WD 車(4 輪駆動):渡河などの水中走行はしないでください。
電装品のショートやエンジンの破損など、重大な車両故障の原因になるおそれがあります。
- すべりやすい路面を運転するとき
急ブレーキ・急加速・急ハンドルはタイヤがスリップし、車両の制御ができなくなるおそれがあります。
急激なアクセル操作、シフト操作によるエンジンブレーキやエンジン回転数の変化は、車が横すべりするなどして、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
水たまり走行後はブレーキペダルを軽く踏んでブレーキが正常に働くことを確認してください。ブレーキパッドがぬれるとブレーキの効きが悪くなったり、ぬれていない片方だけが効いたりしてハンドルをとられるおそれがあります。
- シフトレバーを操作するとき
シフトレバーを前進側のシフトポジションに入れたまま惰性で後退したり、Rに入れたまま惰性で前進することは絶対にやめてください。
思わぬ事故や故障の原因となるおそれがあります。
車両が動いているあいだは、シフトレバーをPに入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくなるおそれがあります。
車両が前進しているあいだは、シフトレバーをRに入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくなるおそれがあります。
車両が後退しているあいだは、シフトレバーを前進側のシフトポジションに入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくなるおそれがあります。
走行中にシフトレバーをNにすると、ハイブリッドシステムの動力伝達が解除され、エンジンブレーキが効かなくなります。
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
シフトレバーがPまたはN 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
- 継続的にブレーキ付近から警告音(キーキー音)が発生したとき
できるだけ早くトヨタ販売店で点検を受け、ブレーキパッドを交換してください。必要なときにパッドの交換が行われないと、ディスクローターの損傷につながる場合があります。
パッドやローターなどの部品は、役割を果たすと共に摩耗していきます。摩耗の限度をこえて走行すると故障を引き起こすばかりでなく、事故につながるおそれがあります。
- 停車するとき
不必要にアクセルペダルを踏み込まないでください。
シフトレバーがPまたはN以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
車が動き出すことによる事故を防ぐため、READYインジケーターが点灯しているときは常にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてください。
坂道で停車するときは、前後に動き出して事故につながることを防ぐため、常にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてください。
停車中に空ぶかしをしないでください。
排気管が過熱し、可燃物が近くにあると火災につながるおそれがあり危険です。
- 駐車するとき
炎天下では、メガネ・ライター・スプレー缶や炭酸飲料の缶などを車内に放置しないでください。
放置したままでいると、次のようなことが起こるおそれがあり危険です。ライターやスプレー缶からガスがもれたり、出火したりする
プラスチックレンズ・プラスチック素材のメガネが、変形またはひび割れを起こす
炭酸飲料の缶が破裂して車内を汚したり、電気部品がショートしたりする原因になる
ライターを車内に放置したままにしないでください。ライターをグローブボックスなどに入れておいたり、車内に落としたままにしたりすると、荷物を押し込んだりシートを動かしたりしたときにライターの操作部が誤作動し、火災につながるおそれがあり危険です。
ウインドウガラスなどには吸盤を取り付けないでください。また、インストルメントパネルやダッシュボードの上に芳香剤などの容器を置かないでください。
吸盤や容器がレンズの働きをして、車両火災につながるおそれがあり危険です。
シルバー色などの金属蒸着フィルムを曲面ガラスに貼った場合は、ドアやウインドウを開けたまま放置しないでください。
直射日光が曲面ガラスの内側に反射し、レンズの働きをして火災につながるおそれがあり危険です。
車から離れるときは、必ずパーキングブレーキをかけ、シフトレバーをPに入れ、ハイブリッドシステムを停止し、施錠してください。
READYインジケーターが点灯しているあいだは、車から離れないでください。
パーキングブレーキをかけずにシフトレバーをPにした状態では、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
READYインジケーターが点灯しているとき、またはハイブリッドシステム停止直後は排気管にふれないでください。
やけどをするおそれがあります。
- 仮眠するとき
必ずハイブリッドシステムを停止してください。
READYインジケーターが点灯した状態のまま仮眠すると、無意識にシフトレバーを動かしたり、アクセルペダルを踏み込んだりして、事故やハイブリッドシステムの異常過熱による火災が発生するおそれがあります。さらに、風通しの悪い場所に停めると、排気ガスが車内に侵入し、重大な健康障害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
- ブレーキをかけるとき
ブレーキがぬれているときは、普段よりも注意して走行してください。
ブレーキがぬれていると、制動距離が長くなり、ブレーキのかかりに、左右の違いが出るおそれがあります。また、パーキングブレーキがしっかりとかからないおそれもあります。
電子制御ブレーキシステムが機能しないときは、他の車に近付かないでください。また、下り坂や急カーブを避けてください。
この場合ブレーキは作動しますが、通常よりも強く踏む必要があります。また制動距離も長くなります。ただちにブレーキの修理を受けてください。
ブレーキシステムは2つ以上の独立したシステムで構成されており、1つの油圧システムが故障しても、残りは作動します。この場合、ブレーキペダルを通常より強く踏む必要があり、制動距離が長くなります。ただちにブレーキの修理を受けてください。
- 万一脱輪したとき(4WD 車[4 輪駆動])
駆動輪が宙に浮いているときは、むやみに空転させないでください。駆動系部品の損傷や、車両の飛び出しによる思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
注意
- 運転しているとき
運転中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏まないでください。
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏むと、ハイブリッドシステム出力を抑制する場合があります。
坂道で停車するために、アクセルペダルを使ったり、アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだりしないでください。
- 駐車するとき
必ずパーキングブレーキをかけシフトレバーをPにしてください。パーキングブレーキをかけシフトレバーをPにしておかないと、車が動き出したり、誤ってアクセルペダルを踏み込んだときに急発進したりするおそれがあります。
- 部品の損傷を防ぐために
パワーステアリングの損傷を防ぐため、ハンドルをいっぱいにまわした状態を長く続けないでください。
ディスクホイールなどの損傷を防ぐため、段差などを通過するときは、できるだけゆっくり走行してください。
- 走行中にタイヤがパンクしたら
次のようなときはタイヤのパンクや損傷が考えられます。ハンドルをしっかり持って徐々にブレーキをかけ、スピードを落としてください。
ハンドルがとられる
異常な音や振動がある
車両が異常に傾く
タイヤがパンクした場合の対処法はパンクしたときは(タイヤパンク応急修理キット装着車)、パンクしたときは(応急用タイヤ装着車)を参照してください。
- 冠水路走行に関する注意
大雨などで冠水した道路では、次のような重大な損傷を与えるおそれがあるため、走行しないでください。
エンストする
電装品がショートする
水を吸い込んでのエンジン破損
万一、冠水した道路を走行し、水中に浸かってしまったときや、泥や砂に埋もれてしまったときは必ずトヨタ販売店で次の点検をしてください。
ブレーキの効き具合
エンジン・トランスミッション・ディファレンシャルなどのオイルやフルードの量および質の変化
各ベアリング・各ジョイント部などの潤滑不良