燃料電池車は、FCスタックで水素と酸素の化学反応によって発電された電気と、駆動用電池に蓄えられた電気を効率よく使用して、電気モーターで走行します。
燃料はH2(圧縮水素ガス)を使用するので、走行中に排出するのは水や水蒸気のみです。CO2(二酸化炭素)やNOx(窒素酸化物)といった排気ガスを出さない、環境にやさしい車両です。
燃料電池車は、FCスタックで水素と酸素の化学反応によって発電された電気と、駆動用電池に蓄えられた電気を効率よく使用して、電気モーターで走行します。
燃料はH2(圧縮水素ガス)を使用するので、走行中に排出するのは水や水蒸気のみです。CO2(二酸化炭素)やNOx(窒素酸化物)といった排気ガスを出さない、環境にやさしい車両です。
イラストは説明のための例であり、実際とは異なります。
燃料電池車は、いろいろな状況で次のような音や振動が発生する場合がありますが、異常ではありません。
なお、聞こえ方は、使用環境や状況により異なる場合があります。
聞こえる音の例 | 音の意味 |
---|---|
“コン、カチン” | リレー、水素タンクのバルブの作動音です。 FCシステム始動時や停止時に聞こえる場合があります。 |
“コン、カタン” | パーキングロックがはまる音です。 Pポジションスイッチを押したとき、またはFCシステム停止時に聞こえる場合があります。 |
“シュー”、“キュー” | 燃料が流れる際の気流音・作動音です。 燃料充てん時に聞こえる場合があります。 |
“ウィーン”、“ウー”、“シュー” | ポンプなどの回転機の作動音です。 特に、FCシステム始動時、発進時、給電時、H2Oスイッチを押したときに聞こえる場合があります。 Brモード時、またはレーダークルーズコントロールでの減速時には音が大きくなる場合があります。 |
“ヒューン”、“キーン” | 電気モーターの回転に伴う音です。 特に加速時、減速時に聞こえる場合があります。 |
“シャー” | 水や空気を排出する音です。 寒冷時は凍結防止のため駐車中に音がする場合があります。 停車中、FCシステム停止時、または駐車中に聞こえる場合があります。 |
“ブーン” | 冷却ファンの作動音です。 特に給電時に聞こえる場合があります。 |
お車のメンテナンスや修理・廃車の際は必ずトヨタ販売店にご相談ください。特に廃車する場合は、トヨタ販売店を通じてFCスタック・駆動用電池などの回収を行っていますので、ご協力ください。
電気モーターならではの力強く滑らかな発進・加速が可能です。
特別な操作は不要でガソリン車と同様に走行できます。(→運転にあたって)
エンジン音もなく静かな車のため、燃料電池車固有部品の作動音が聞こえる場合があります。(→燃料電池車特有の音と振動)
次の場合、車の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、減速力を得ることができます。
シフトポジションがDで走行中に、アクセルペダルから足を離したとき
シフトポジションがDで走行中に、ブレーキペダルを踏んだとき
FCスタックの発電による充電や回生ブレーキにより、駆動用電池が充電されるため、車外からの充電は必要ありません。しかし、車両を長時間放置すると、少しずつ放電します。そのため少なくとも、2~3ヶ月に一度、約30分間または16kmほど運転してください。
万一、駆動用電池が完全に放電し、FCシステムを始動できないときはトヨタ販売店にご連絡ください。
燃料電池車は、READYインジケーターが点灯し、走行可能な状態でも、通常の車のように、エンジン音や振動がないことがあるため、走行可能な状態であることに気が付かない場合があります。安全のため、駐車時はパーキングブレーキをかけて、確実にシフトポジションをPにしてください。
寒冷時は、始動性向上のため寒冷時特有のシステム作動になる場合があります。(→寒冷時のFCシステム始動について)
作動音(→燃料電池車特有の音と振動)、排水処理(→寒冷時のFCシステム始動について)などが通常と異なりますが、異常ではありません。
燃料の圧縮水素ガスは、水素ステーションで充てんできます。
燃料充てん口(補給口)の開け方(→燃料充てん口(補給口)の開け方)
燃料電池車は、従来の車両と違いエンジン音がありません。走行時、車両の接近を周囲の人に知らせるため、車速に応じた音階で音を鳴らします。車速が約25km/hをこえると消音します。
次のような場合は、周囲の人に通報音が聞こえにくくなることがあります。
周囲の騒音が大きい場合
雨または強風の場合
また、車両接近通報装置は車両前側にあるので、車両前方と比較して、車両後方は聞こえにくくなることがあります。
本システムは走行の状況をもとに作動し、優れた実燃費に貢献する機能です。先読みエコドライブの詳細については、別冊「ナビゲーションシステム取扱書」を参照してください。
ナビゲーションシステムに登録された先読み減速支援地点に車両が近づくと、マルチインフォメーションディスプレイ上のエコアクセルガイド(→エコアクセルガイド/エコジャッジ)の「アクセル操作の目安」の表示が消え、余分な加速をし続けないように支援します。
アクセルペダルを離したあとに、走行状況に応じて回生ブレーキ力を高め、より効率的に駆動用電池を充電します。
ナビゲーションシステムでのルート案内中、電力を効率よく使用して走行するために、経路情報などのデータをもとに、次のような制御が働きます。
途中に長い下り坂がある場合は、下り坂手前から駆動用電池の残量を減らしておくことで、下り坂走行中の回生ブレーキによる充電容量を確保します。