Stop & Startシステム

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グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

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赤信号や交差点などの一時的な停車中、燃費向上やアイドリング騒音低減のため、エンジンスイッチを操作することなく、クラッチペダルなどの操作によってエンジンを停止・再始動させるシステムです。

Stop & Startシステムの作動

エンジンが停止する

  1. クラッチペダルを奥まで踏み、ブレーキペダルを踏んで車両を停止させる。
  2. シフトレバーをNにし、クラッチペダルを放すとエンジンが自動的に停止します。

Stop & Startシステムによるエンジン停止中は表示灯が点灯します。

エンジンが再始動する

シフトレバーがNの状態で、クラッチペダルを踏むとエンジンが再始動します。

エンジンが再始動すると表示灯は消灯します。

Stop & Startシステムを非作動にするには

Stop & Startシステムを非作動にするにはStop & Startキャンセルスイッチを押す

Stop & Startキャンセル表示灯が点灯します。

もう一度Stop & Startキャンセルスイッチを押すと、作動可能状態にもどり、Stop & Startキャンセル表示灯が消灯します。

知識

Stop & Startシステムの自動再開

Stop & StartシステムをStop & Startキャンセルスイッチによって非作動にしていても、一度エンジンスイッチをOFFにしてからエンジンを始動することによって、Stop & Startシステムは自動的に作動可能状態にもどります。

使用にあたり知っておいていただきたいこと
  • Stop & Start システムによるエンジン停止中にエンジンスイッチを押した場合、エンジンは自動で再始動しないため、通常のエンジン始動操作(→エンジンをかけるには, エンジンをかけるには)でエンジンを始動してください。

  • Stop & Start システムによりエンジンが再始動するとき、一時的にアクセサリーソケットやアクセサリーコンセントなどが使用できないことがありますが異常ではありません。

  • 電装品・無線機の取り付け・取りはずしはStop & Start システムに悪影響をおよぼす可能性があります。詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。

  • 長時間停車する場合などには、エンジンスイッチをOFFにしエンジンを停止してください。

  • Stop & Startシステムの作動によるエンジン停止状態からエンジンが再始動するとき、一時的にハンドルが重く感じることがあります。

作動条件
  • 次の条件がすべて満たされたとき、Stop & Start システムが作動可能状態になります。

    • 一度、走行したあと

    • クラッチペダルが踏まれていないとき

    • シフトレバーがN のとき

    • 運転席シートベルトを着用しているとき

    • 運転席ドアが閉まっているとき

    • 走行モードがノーマルモードおよび、トラックモードのとき

    • フロントデフロスターがOFF のとき

    • エンジンが十分暖まっているとき

    • 外気温が-5 ℃以上のとき

    • ボンネットおよびバックドアが閉まっているとき(詳しくは “■ボンネットまたはバックドアを開けたとき(→ボンネットまたはバックドアを開けたとき)”をご参照ください)

  • 次の状況では、Stop & Start システムによるエンジン停止が行われない場合がありますが異常ではありません

    • エアコンを使用しているとき

    • 定期的な充電中のとき

    • バッテリーが十分に充電されていないとき(例:長期間の駐車後などバッテリーの充電量が低下、電気負荷が大きい、バッテリー液温が低い、バッテリーが劣化)

    • ブレーキ倍力装置の負圧が低下したとき

    • エンジン再始動後の経過時間が短いとき

    • 渋滞などで、断続的に停車するとき

    • エンジン冷却水温やトランスミッション油温が低いとき、または高すぎるとき

    • ハンドル操作をしているとき

    • 標高が高いとき

    • バッテリー液温が低いとき、または高すぎるとき

    • バッテリーを脱着した後、しばらくの期間

  • Stop & Start システムによるエンジン停止中、次のときはエンジンが自動的に再始動します。
    (Stop & Start システムによるエンジン停止を再度行うには、一度走行してください)

    • エアコンをON にしたとき

    • フロントデフロスターをONにしたとき

    • 運転席シートベルトをはずしたとき

    • 運転席ドアを開けたとき

    • 走行モードをノーマルモードおよび、トラックモード以外にしたとき

    • Stop & Start キャンセルスイッチを押したとき

    • ハンドルを操作したとき

    • 坂道などで車両が動き出したとき

  • Stop & Start システムによるエンジン停止中、次のときはエンジンが自動的に再始動する場合があります。
    (Stop & Start システムによるエンジン停止を再度行うには、一度走行してください)

    • ブレーキペダルをさらに強く踏み込む、またはポンピングブレーキをしたとき

    • エアコンを使用しているとき

    • エアコンに関わる操作をしたとき(デフロスタースイッチなど)

    • バッテリーの充電量が低下しているとき

ボンネットを開けたとき

Stop & Start システムによるエンジン停止中にボンネットを開けたときは、Stop & Start システムによるエンジン停止状態からエンスト状態に移行され、エンジンが自動で再始動しません。その場合は通常のエンジン始動操作(→エンジンをかけるには, エンジンをかけるには)でエンジンを始動してください。

ボンネットまたはバックドアを開けたとき

ボンネットまたはバックドアが開いている状態でエンジンを始動したときは、ボンネットまたはバックドアを閉めてもStop & Start システムは作動しません。ボンネットおよびバックドアを閉め一度エンジンスイッチをOFF にし、30 秒以上待ってからエンジンを始動してください。

Stop & Start システムによるエンジン停止中のエアコン作動について

オート設定でエアコンを使用しているときに、Stop & Startシステムによりエンジンが停止した場合は、冷房時の温度上昇や暖房時の温度低下を抑えるため、ファンの風量を弱めたり、停止したりすることがあります。

空調の効きを優先したいときは、Stop & Startキャンセルスイッチを押し、Stop & Startシステムを非作動にして下さい。

  • フロントウインドウガラスが曇ったとき
    フロントデフロスターと送風をON にしてください(→フロントウインドウガラスの曇りを取る)。
    断続的にフロントウインドウガラスが曇るときは、Stop & Start キャンセルスイッチを押し、Stop & Start システムを非作動にしてください。

  • エアコン吹き出し口から臭いが発生したとき

    • Stop & Startキャンセルスイッチを押してStop & Startシステムの作動を非作動にしてください。

エアコンがON のときのアイドリングストップ時間の長さの切りかえについて

マルチインフォメーションディスプレイの “設定” 画面(→ディスプレイの表示/メニューアイコン一覧)から、エアコンがON のときのStop & Start システムによるエンジン停止時間の長さを切りかえることができます。(エアコンがOFF のときのStop & Start システムによるエンジン停止時間の長さは切りかえできません)

アイドリングストップ時間などStop & Start システムの作動表示

Stop & Startシステム情報

マルチインフォメーションディスプレイのメッセージについて

次のとき、マルチインフォメーションディスプレイにと、メッセージが表示されることがあります。

  • Stop & Start システムによるエンジン停止が行われないとき
    “専用バッテリー非装着”

    • Stop & Startシステム専用品以外のバッテリーを装着した可能性がある
      →Stop & Startシステムが作動しません。トヨタ販売店で点検を受けてください。
      “バッテリー充電中”

    • バッテリーの充電量が低下している可能性がある
      →バッテリー充電を優先するため、一時的にアイドリングストップを禁止していますが、エンジンをしばらく作動させると作動可能状態になります。

    • リフレッシュ充電中の可能性がある
      →最大1時間のリフレッシュ充電が完了すると作動可能状態になります。

    • 長期間(1時間以上)にわたって継続的に表示される
      →バッテリ劣化の可能性がありますので販売店に相談してください
      “アイドリングストップできません”

    • 一時的にアイドリングストップを禁止している
      →エンジンをしばらく作動させると作動可能状態になります。

    • ボンネットが開いている状態でエンジンを始動した可能性がある
      →ボンネットを閉め一度エンジンスイッチをOFF にして、30秒以上待ってからエンジンを始動すると作動可能状態になります。
      “作動準備中”

    • 標高が高い
      “エアコン優先”

    • 外気温が高い、または低いときにエアコンを使用している
      →エアコンの設定温度と室内温度の差が小さくなると作動可能状態になります。

    • FrデフロスターをON にしている

  • Stop & Start システムによるエンジン停止中にエンジンが自動的に再始動したとき
    “エアコン優先”

    • エアコンをON にした、またはエアコンを使用している

    • FrデフロスターをON にした
      “バッテリー充電中”

    • バッテリーの充電量が低下している可能性がある
      →エンジンをしばらく作動させることでバッテリーが充電されると作動可能状態になります。

  • Stop & Start システムによるエンジン再始動ができないとき
    “ニュートラルに戻してクラッチを踏んでください”
    →Stop&Startシステム作動中、クラッチペダルを放した状態でシフトレバーがN以外になっている

ブザーが鳴ったとき

Stop & Startシステムによるエンジン停止中、クラッチペダルを離したままシフトレバーがN以外になったときは警告ブザーが鳴ると同時にStop & Start表示灯が点滅します。ブザーを止めるにはシフトレバーをNにしてください。この状態でもクラッチペダルを踏むとエンジンが始動します。

Stop & Start システム保護機能
  • 大音量でオーディオを使用しているとき、バッテリーの消費を抑えるためにオーディオを自動的にOFF にする場合があります。オーディオを再度使用するには、エンジンスイッチをOFFにして3 秒以上待ってからアクセサリーモードまたはイグニッションON モードにしてください。

  • バッテリーの端子を外して再接続したときに、オーディオが作動しないことがあります。いったんエンジンスイッチをOFF にし、次の操作を2 回繰り返すことでオーディオが作動します。

    • エンジンスイッチをイグニッションON モードにし、再度エンジンスイッチをOFF にする

バッテリーを交換するとき

バッテリーを交換するときは

Stop & Start キャンセル表示灯が点滅したままのとき

システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてください。

警告

Stop & Start システムが作動しているとき

換気が悪い場所では、Stop & Start システムを非作動にしてください。

エンジンが自動的に再始動する場合があるため、排気ガスが充満し、重大な健康障害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

  • Stop & Start システムによるエンジン停止中(Stop & Start 表示灯が点灯中)は、車から離れないでください。
    エンジンが自動的に始動する場合があるため、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

  • Stop & Start システムによるエンジン停止中(Stop & Start 表示灯が点灯中)は、必要に応じてブレーキペダルを踏み、パーキングブレーキをかけてください。

注意

Stop & Start システムを正常に作動させるために

次のようなときはStop & Start システムが正常に作動しないおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてください。

  • 運転席シートベルトを着用しているときに、メーター内のシートベルト非着用警告灯が点滅するとき

  • 運転席シートベルトをはずしているときに、メーター内のシートベルト非着用警告灯が点灯しないとき

  • 運転席ドアを閉めているにもかかわらず、マルチインフォメーションディスプレイにドア開警告表示が表示される、またはインテリアランプがドア開閉連動ON(→インテリアランプを操作するには)のときにインテリアランプが点灯するとき

  • 運転席ドアを開けているにもかかわらず、マルチインフォメーションディスプレイにドア開警告表示が表示されない、またはインテリアランプがドア開閉連動ON(→インテリアランプを操作するには) のときにインテリアランプが点灯しないとき

エンストした時
  • Stop&Startシステムが作動可能状態であれば、すみやかにクラッチペダルを踏み込むことにより、エンジンを再始動できます。