バッテリーがあがった場合、次の手順でエンジンを始動することができます。
ブースターケーブルと12Vのバッテリー付き救援車があれば、次の手順に従って、エンジンを始動させることができます。
- オートアラーム装着車:電子キーを携帯していることを確認するブースターケーブル接続時、場合によっては、オートアラームが作動し自動的にドアが施錠されます。(→オートアラーム作動によるドアロック機能)
- ボンネットを開ける(→ボンネット)
- G16E-GTSエンジン搭載車:エンジンカバーを取りはずす
- 赤色のブースターケーブルを自車のバッテリーの+端子につなぎ、もう一方の端を救援車のバッテリーの+端子につなぐ。その後、黒色のブースターケーブルを救援車のバッテリーの-端子につなぎ、もう一方の端を未塗装の金属部につなぐ
G16E-GTSエンジン搭載車
M15A-FKSエンジン搭載車
- バッテリーの+端子(自車)
- バッテリーの+端子(救援車)
- バッテリーの-端子(救援車)
- 未塗装の金属部(図に示すような固定された部分)
- 救援車のエンジンをかけ、回転を少し高めにして、約5分間自車のバッテリーを充電する
- スマートエントリー&スタートシステム装着車:エンジンスイッチがOFFの状態でいずれかのドアを開閉する
- 救援車のエンジン回転を維持したまま、エンジンスイッチをいったんONにしてからエンジンを始動する
- エンジンが始動したら、ブースターケーブルをつないだときと逆の順ではずす
エンジンが始動しても、早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。
知識
- バッテリーあがり時の始動について
この車両は、押しがけによる始動はできません。
- バッテリーあがりを防ぐために
エンジンが停止しているときは、ランプやオーディオの電源を切ってください。
渋滞などで長時間止まっているときは、不必要な電装品の電源を切ってください。
- バッテリーがあがってしまったときは
コンピューターに記憶されている情報が消去されます。バッテリーがあがったときはトヨタ販売店で点検を受けてください。
初期設定が必要な機能があります。(→初期設定が必要な項目)
- バッテリー端子をはずすときは
バッテリー端子をはずすと、コンピューターに記憶されている情報が消去されます。バッテリー端子をはずすときは、トヨタ販売店にご相談ください。
- バッテリーの充電について
バッテリーの電力は、車両を使用していないあいだも、一部の電装品による消費や自然放電のために、少しずつ消費されています。そのため、車両を長期間放置すると、バッテリーがあがってエンジンを始動できなくなるおそれがあります。(バッテリーは走行中に自動で充電されます)
- バッテリーあがり時や取りはずし時など
バッテリー脱着直後はスマートエントリー&スタートシステムによるドアの解錠ができない場合があります。解錠できなかった場合はワイヤレスリモコン、またはメカニカルキーで解錠・施錠を実施してください。
バッテリー脱着後、最初の始動操作ではエンジンが始動できないことがありますが異常ではありません。再度始動操作を行ってください。
車両は常にエンジンスイッチの状態を記憶しています。バッテリーあがり時、バッテリー脱着後は、バッテリーをはずす前の状態に復帰します。バッテリーを脱着する際は、エンジンスイッチをOFFにしてから行ってください。バッテリーがあがる前の状態が不明の場合、バッテリー接続時は特に注意してください。
- バッテリーを交換するときは
Stop & Startシステム装着車:装着されているバッテリーは、Stop & Startシステム専用品です。LN3-ecoまたはそれ以上の性能を持つバッテリーと交換してください。適切なバッテリーをご使用いただかない場合、バッテリー保護のためにStop & Startシステムの作動が制限されます。さらに、バッテリーの早期劣化や、最悪の場合にはエンジンが再始動しなくなるおそれがあります。詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
欧州規格バッテリーを使用してください。
交換前と同一のケースサイズ(LN2)、20時間率容量(20HR)が同等(60Ah)以上、かつ性能基準値(CCA)が同等(360A)以上のバッテリーを使用してください。(タイプA)
交換前と同一のケースサイズ(LN1)、20時間率容量(20HR)が同等(45Ah)以上、かつ性能基準値(CCA)が同等(295A)以上のバッテリーを使用してください。(タイプB)
大きさが異なると、バッテリーが正しく固定されません。
20時間率容量が小さいと、車両を使用していない時期が短い期間であってもバッテリーがあがって、エンジンの始動ができなくなるおそれがあります。
G16E-GTSエンジン搭載車:一括排気タイプのカルシウムバッテリーを使用してください。
G16E-GTSエンジン搭載車:交換後は、バッテリーの排気穴に次のものを確実に取り付けてください。
排気ホースは、交換前のバッテリーに取り付けられているものを使用し、車両穴部と確実に接続されていることを確認してください。
排気穴栓は、交換したバッテリーに付属のもの、または交換前のバッテリーに取り付けられているものを使用してください。(交換するバッテリーによっては、排気穴がふさがれたものもあります)
- 排気穴栓
- 排気穴
- 排気ホース
詳しくは、トヨタ販売店にご相談ください。
- バッテリーステーの取りはずし方(M15A-FKSエンジン搭載車)
- ボルトを取りはずす
- バッテリーステーを手前に引きながら、バッテリートレイのかん合穴からはずす
- バッテリーステーを手前に引き、先端を上に向けて取り出す
- バッテリーステーの取り付け方(M15A-FKSエンジン搭載車)
- バッテリーをバッテリートレイに置いて、車両後方、かつ内側へ押し付ける
- バッテリーステーの先端を上に向ける
- バッテリーステーをバッテリートレイに接触するまで下へおろす
- バッテリーステーを手前に引き、バッテリートレイのかん合穴に挿し込む
- バッテリーステーをボルト穴に合わせて、ボルトを締め付ける締め付けトルク:15.4N・m(157kgf・cm)
- バッテリ-サイズについて(M15A-FKSエンジン搭載車)
バッテリ-のサイズにより、バッテリーステーを挿し込む穴は異なります。
バッテリーのサイズがLN1の場合はAの穴、LN2の場合はBの穴にバッテリーステーを挿し込んでください。
- バッテリーサイズLN1
- バッテリ-サイズLN2
※:LN2のご購入ついてはトヨタ販売店にご相談ください
警告
- バッテリー端子をはずすときは
必ず-端子を先にはずしてください。+端子を先にはずすと、+端子が周辺の金属部分にふれた場合、火花が発生し火災につながるおそれがある他、感電し重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
- バッテリーの引火または爆発を防ぐために
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険ですので、火や火花が発生しないよう、次のことをお守りください。
ブースターケーブルは正しい端子または接続箇所以外に接続しない
+端子に接続したブースターケーブルの先を付近のブラケットや未塗装の金属部に接触させない
ブースターケーブルは+側と-側の端子を絶対に接触させない
バッテリー付近では、喫煙したりマッチやライターなどで火を起こさない
- バッテリーの取り扱いについて
バッテリー内には有毒で腐食性のある酸性の電解液が入っており、また関連部品には鉛または鉛の混合物を含んでいるので、取り扱いに関し、次のことを必ずお守りください。
バッテリーを取り扱うときは保護メガネを着用し、バッテリー液(酸)が皮膚・衣服・車体に付着しないようにする
必要以上、顔や頭などをバッテリーに近付けない
誤ってバッテリー液が体に付着したり目に入ったりした場合、ただちに大量の水で洗い、すぐに医師の診察を受ける
また、医師の診察を受けるまで、水を含ませたスポンジや布を患部にあてておく
誤ってバッテリー液を飲み込んだ場合、多量の水を飲んで、すぐに医師の診察を受ける
バッテリーや周辺部品の取り扱い後は手を洗う
お子さまをバッテリーに近付けない
- バッテリーあがりの処置をしたあと(G16E-GTSエンジン搭載車)
早めにトヨタ販売店でバッテリーの点検を受けてください。バッテリーが劣化している場合、そのまま使い続けるとバッテリーから異臭ガスが発生し、乗員に健康障害をおよぼすおそれがあり危険です。
- バッテリーを交換するときは(G16E-GTSエンジン搭載車)
バッテリーの交換については、トヨタ販売店にご相談ください。
交換後は、交換したバッテリーの排気穴に排気ホースと排気穴栓を確実に取り付けてください。正しく取り付けられていないと、可燃性ガスが車内に侵入したり、引火して爆発するおそれがあり危険です。
- バッテリーのマイナス端子について
ボデーに接続されたバッテリーのマイナス端子をはずさないでください。誤ってはずすとプラス端子と接触し、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
注意
- ブースターケーブルの取り扱いについて
ブースターケーブルを接続したり、取りはずすときは、冷却ファンやベルトに巻き込まれないように十分注意してください。
- 救援用端子について(G16E-GTSエンジン搭載車)
この車の救援用端子は、他の車から応急的にバッテリーを充電するためのものです。この救援用端子を使用して、他の車のバッテリーあがりを救援することはできません。