BSD/RCTAは、隣接車線の後方から接近する車両や、後退時に左右から接近する車両の存在を知らせることにより、車線変更時や後退時の後側方確認をアシストするシステムです。
ドアミラーのBSD/RCTA接近表示灯が点灯、点滅して運転者に危険を知らせます。
- BSD/RCTA接近表示灯
知識
強い日差しのもとでは、BSD/RCTA接近表示灯が見えにくいことがあります。
後方車両からのヘッドランプによって、BSD/RCTA接近表示灯が見えにくくなることがあります。
ランプ類が点灯していて周囲が暗いとき、インストルメントパネル照度調整ダイヤルに連動してBSD/RCTA接近表示灯が減光します(明るさを調整することはできません)。インストルメントパネル照度調整ダイヤルを一番上(●印部分)に回すと減光はOFFになります。(→画面やスイッチ類の明るさを調整するには)
死角検知機能
車速約12 km/h以上で走行中、ピラー左右後方の死角にある車両を検知すると、BSD/RCTA接近表示灯が点灯します。運転者がBSD/RCTA接近表示灯の点灯した側に方向指示器のレバーを操作した場合は、BSD/RCTA接近表示灯が点滅して警告します。
車線変更支援
車速約10 km/h以上で走行中、隣接する左右車線内に高速で接近する車両を検知すると、BSD/RCTA接近表示灯が点灯します。運転者がBSD/RCTA接近表示灯の点灯した側に方向指示器のレバーを操作した場合は、BSD/RCTA接近表示灯が点滅して警告します。
後退時支援
後退時に左右から接近してくる車両を検知すると、接近状態に応じてBSD/RCTA接近表示灯が点滅し、警報音が鳴ります。
接近する車両を検知しにくいとき
後退時において、駐車枠線が斜めに引かれた駐車スペースに駐車している場合は、周囲の駐車している車両によりBSD/RCTAの作動範囲が制限されます。
- 駐車している車両
- 接近する車両
知識
後側方レーダーの検知性能には限界があります。次のような場合にはBSD/RCTAの検知性能が低下し、正常に作動しないことがあります。
後側方レーダー付近のリヤバンパーが変形、損傷したとき
リヤバンパーの後側方レーダー付近に雪、氷、泥が付着しているとき
雨、雪、霧など悪天候のとき
雪道、水たまりなど、ぬれた路面を走行するとき
次のような車両などに対しては、後側方レーダーが検知しないか、もしくは検知しにくいことがあります。
小型の二輪車、自転車、歩行者、道路上および道路端の構造物
レーダーの電波が反射しにくい形状の車両(車高の低い空荷のトレーラー、スポーツカーなど)
隣車線後方の検知エリアや、後退時の左右側方の検知エリアにいても、自車に接近してこない車両(接近車両はレーダーの検出データをもとにシステムが判断しています)
自車との速度差がかなり大きい車両
自車とほとんど速度差がなく、長い時間並走している車両
対向車
2車線隣にいる車両
自車よりもかなり遅い速度で隣車線を走行中に、急激に速度を上げて自車を追い越そうとする車両
次のような場合は、BSD/RCTA接近表示灯の点灯/点滅および警報音の警告が遅れるか、作動しないことがあります。
車両が、2車線隣の車線から隣車線に車線変更してきたとき
急勾配を走行している、または急勾配の上り下りが連続した坂道を走行しているとき
自車と隣車線の車両が、互いの車線の端を走行しているとき
複数台の他車が狭い間隔で連続して接近しているとき
回転半径が小さいとき(急カーブや交差点を曲がるときなど)
走行車線と隣接する車線間で高低差があるとき
BSD/RCTAをONにした直後
シフトレバーをRに入れた直後
荷室に非常に重い荷物を載せているとき
後退時、次のような場合はBSD/RCTA接近表示灯の点滅および警報音の警告が遅れるか、作動しないことがあります。
傾斜のある駐車スペースから出るとき
隣に大型車両が駐車しているとき
勾配がついた路面で後退しているとき
後退速度が速いとき
後退時において、駐車枠線が斜めに引かれた駐車スペースに駐車している場合は、次のような現象が発生する可能性があります。
BSD/RCTA接近表示灯の点滅および警報音の警告が遅れるか、作動しない
車両前方を通過する車両を検知して、BSD/RCTA接近表示灯が点滅し、警報音が鳴る
次のような場合には、2車線横の車両を検知することがあります。
自車が車線端に寄って走行しているとき
2車線横の車両が車線端に寄って走行しているとき
道路上および道路端に構造物(ガードレール、トンネル、側壁など)があるとき、BSD/RCTA接近表示灯が点灯することがあります。
ガードレールやコンクリート壁などが並行している場合
ガードレールや側壁の幅が狭くなっているところ
トンネルの出入口やトンネル内の側壁、非常駐車帯や待避所
後退している方向に建物や路壁などがあるとき、BSD/RCTA接近表示灯が点滅し、警報音が鳴ることがあります。
市街地の交差点を曲がるとき、多車線の交差点を曲がるときなどに、BSD/RCTA接近表示灯が点滅することがあります。
警報音の音量を設定できます。(→ユーザーカスタマイズ機能一覧)
警告
周囲の駐車している車両によりBSD/RCTAの作動範囲が制限され、接近する車両の検知ができない場合や、遅れる場合があります。必ず、運転者の責任において目視によって周辺状況を確認してください。