安全運転を心がけて、次の手順で走行してください。
エンジンをかける
発進する
オートマチック車
- ブレーキペダルを踏んだまま、シフトレバーをDにする(→オートマチックトランスミッション)
- パーキングブレーキを解除する(→パーキングブレーキ)
- ブレーキペダルから徐々に足を離し、アクセルペダルをゆっくり踏み発進する
マニュアル車
- クラッチペダルを踏んだまま、シフトレバーを1速にする(→マニュアルトランスミッション)
- パーキングブレーキを解除する(→パーキングブレーキ)
- クラッチペダルから徐々に足を離し、同時にアクセルペダルをゆっくり踏み発進する
停車する
オートマチック車
- シフトレバーはDのまま、ブレーキペダルを踏む
- 必要に応じて、パーキングブレーキをかける長時間停車する場合は、シフトレバーをPにします。(→オートマチックトランスミッション)
マニュアル車
- クラッチペダルを踏んだまま、ブレーキペダルを踏む
- 必要に応じて、パーキングブレーキをかける長時間停車する場合は、シフトレバーをNにします。(→マニュアルトランスミッション)
駐車する
オートマチック車
- シフトレバーはDのまま、ブレーキペダルを踏み、車を完全に停止させる
- パーキングブレーキをかけて(→パーキングブレーキ)、シフトレバーをPにする(→オートマチックトランスミッション)パーキングブレーキ表示灯が点灯していることを確認します。
- エンジンスイッチを押してエンジンを停止する
- ブレーキペダルからゆっくり足を離す
- 電子キーを携帯していることを確認し、ドアを施錠する坂道の途中で駐車をする場合は、必要に応じて輪止めを使用してください。
マニュアル車
- クラッチペダルを踏んだまま、ブレーキペダルを踏み、車を完全に停止させる
- パーキングブレーキをかける(→パーキングブレーキ)パーキングブレーキ表示灯が点灯していることを確認します。
- シフトレバーをNにする(→マニュアルトランスミッション)坂道の途中で駐車をする場合は、必要に応じてシフトレバーを1速またはRにし、輪止めを使用してください。
- エンジンスイッチを押してエンジンを停止する
- ブレーキペダルからゆっくり足を離す
- 電子キーを携帯していることを確認し、ドアを施錠する
輪止めはトヨタ販売店で購入することができます。
上り坂で発進する
オートマチック車
- パーキングブレーキをかけ、シフトレバーをDにする
- アクセルペダルをゆっくり踏む
- 車が動き出す感触を確認したら、パーキングブレーキを解除し発進する
マニュアル車
- パーキングブレーキをかけ、シフトレバーを1速にする
- アクセルペダルを軽く踏み、同時にクラッチペダルから徐々に足を離す
- 車が動き出す感触を確認したら、パーキングブレーキを解除し発進する
知識
- 上り坂発進について
ヒルスタートアシストコントロールが作動します。(→ヒルスタートアシストコントロール)
- 雨の日の運転について
雨の日は視界が悪くなり、またガラスが曇ったり、路面がすべりやすくなったりするので、慎重に走行してください。
雨の降りはじめは路面がよりすべりやすいため、慎重に走行してください。
雨の日の高速走行などでは、タイヤと路面のあいだに水膜が発生し、ハンドルやブレーキが効かなくなるおそれがあるので、スピードは控えめにしてください。
- 走行中のエンジン回転数について(オートマチック車)
次の場合、走行中にエンジン回転数が高くなることがあります。これは走行状況に合わせてシフトアップの制限、またはシフトダウンの実施を自動的に行うためで、急加速を示すものではありません。
車両が上り坂、または下り坂を走行していると判断したとき
アクセルペダルを離したとき
カーブを走行しているとき
ブレーキペダルを強めに踏んだとき
- エンジン出力の抑制について(ブレーキオーバーライドシステム)
アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏まれたとき、エンジン出力を抑制する場合があります。
- エンジン始動後の音について
エンジン始動後しばらくは、環境性能を確保するため、吸排気音が大きくなり、振動が増す場合がありますが、異常ではありません。
- 運転標識の取り付け
磁石式の初心運転者標識や高齢運転者標識などを樹脂バンパーやアルミ部分に取り付けることはできません。
- オーバーヒートについて
次のようなきびしい走行状況ではオーバーヒートになるおそれがあります。
暑い日に長い上り坂を走行する
高速走行直後に急減速や急停止をする
- 高摩擦ブレーキパッド(スポーツブレーキパッド)装着車について
車速、制動力や車両を取り巻く環境(気温、湿度など)によってはブレーキノイズが発生することがあります。
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
- 発進するとき(オートマチック車)
エンジンがかかったまま停車しているときは、常にブレーキペダルを踏んでください。クリープ現象で車が動き出すのを防ぎます。
- 運転するとき
踏み間違いを避けるため、ブレーキペダルとアクセルペダルの位置を十分把握した上で運転してください。
アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏むと、車が急発進して思わぬ事故につながるおそれがあります。
後退するときは体をひねった姿勢となるため、ペダルの操作がしにくくなります。ペダル操作が確実にできるよう注意してください。
車を少し移動させるときも正しい運転姿勢をとり、ブレーキペダルとアクセルペダルが確実に踏めるようにしてください。
ブレーキペダルは右足で操作してください。左足でのブレーキ操作は緊急時の反応が遅れるなど、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
燃えやすいものの上を走行したり、可燃物付近に車を停めたりしないでください。
排気管や排気ガスは高温になり、可燃物が近くにあると火災になるおそれがあり危険です。
マニュアル車では、クラッチペダルを一気に離す操作はしないでください。車両が飛び出して、思わぬ事故につながるおそがあり危険です。
通常走行時は、走行中にエンジンを停止しないでください。走行中にエンジンを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能ですが、操作力補助がなくなり、ハンドルとブレーキの操作が困難になります。安全を確認した上で、すみやかに道路わきに停車してください。
なお、通常の方法で車両を停止することができないような緊急時は、車両を緊急停止するにはを参照してください。
急な下り坂では、エンジンブレーキを使用してスピードをおとしてください。フットブレーキを連続して使いすぎると、ブレーキが過熱して正常に機能しなくなります。(→オートマチックトランスミッション, マニュアルトランスミッション)
走行中はハンドル・シート・ドアミラー・インナーミラーの調整をしないでください。
運転を誤るおそれがあります。
すべての乗員は頭や手、その他の体の一部を車から出さないようにしてください。
渡河などの水中走行はしないでください。
電装品のショートやエンジンの破損など、重大な車両故障の原因になるおそれがあります。
- すべりやすい路面を運転するとき
急ブレーキ・急加速・急ハンドルはタイヤがスリップし、車両の制御ができなくなるおそれがあります。
急激なアクセル操作、シフト操作によるエンジンブレーキやエンジン回転数の変化は、車が横すべりするなどして、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
水たまり走行後はブレーキペダルを軽く踏んでブレーキが正常に働くことを確認してください。ブレーキパッドがぬれるとブレーキの効きが悪くなったり、ぬれていない片方だけが効いたりしてハンドルをとられるおそれがあります。
- シフトレバーを操作するとき
オートマチック車では、シフトレバーを前進側のシフトポジションに入れたまま惰性で後退したり、Rに入れたまま惰性で前進することは絶対にやめてください。
エンジンが停止し、ブレーキの効きが悪くなったり、ハンドル操作が重くなったりして、思わぬ事故や故障の原因となるおそれがあります。
オートマチック車では、車両が動いているあいだは、シフトレバーをPに入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくなるおそれがあります。
車両が前進しているあいだは、シフトレバーをRに入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくなるおそれがあります。
車両が後退しているあいだは、シフトレバーを前進側のシフトポジションに入れないでください。
トランスミッションにダメージを与えたり、車両のコントロールができなくなるおそれがあります。
走行中にシフトレバーをNにすると、トランスミッションとエンジンの動力伝達が解除され、エンジンブレーキが効かなくなります。
オートマチック車では、アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
シフトレバーがP またはN 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
シフトレバー周辺にものを置かないでください。誤操作の原因になります。
掃除等により、シフトブーツを引き出した際は、もとに戻してください。シフトブーツが引き出されたままだと、シフトレバーが操作しにくくなるおそれがあります。
- 継続的にブレーキ付近から警告音(キーキー音)が発生したとき
できるだけ早くトヨタ販売店で点検を受け、ブレーキパッドを交換してください。必要なときにパッドの交換が行われないと、ディスクローターの損傷につながる場合があります。
ブレーキパッドやディスクローターなどの部品は、役割を果たすと共に摩耗していきます。摩耗の限界をこえて走行すると故障を引き起こすばかりでなく、事故につながるおそれがあります。
- 停車するとき
空ぶかしをしないでください。
シフトレバーがP(オートマチック車)またはN以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
オートマチック車では、車が動き出すことによる事故を防ぐため、エンジン回転中は常にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてください。
坂道で停車するときは、前後に動き出して事故につながることを防ぐため、常にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてください。
停車中に空ぶかしをしないでください。
排気管が過熱し、可燃物が近くにあると火災につながるおそれがあり危険です。
- 駐車するとき
炎天下では、メガネ・ライター・スプレー缶や炭酸飲料の缶などを車内に放置しないでください。
放置したままでいると、次のようなことが起こるおそれがあり危険です。ライターやスプレー缶からガスがもれたり、出火したりする
プラスチックレンズ・プラスチック素材のメガネが、変形またはひび割れを起こす
炭酸飲料の缶が破裂して車内を汚したり、電気部品がショートしたりする原因になる
ライターを車内に放置したままにしないでください。ライターをグローブボックスなどに入れておいたり、車内に落としたままにしたりすると、荷物を押し込んだりシートを動かしたりしたときにライターの操作部が誤作動し、火災につながるおそれがあり危険です。
フロントウインドウガラスなどには吸盤を取り付けないでください。また、インストルメントパネルやダッシュボードの上に芳香剤などの容器を置かないでください。
吸盤や容器がレンズの働きをして、車両火災につながるおそれがあり危険です。
シルバー色などの金属蒸着フィルムを曲面ガラスに貼った場合は、ドアやウインドウを開けたまま放置しないでください。
直射日光が曲面ガラスの内側に反射し、レンズの働きをして火災につながるおそれがあり危険です。
車から離れるときは、必ずパーキングブレーキをかけ、シフトレバーをP(オートマチック車)に入れ、エンジンを停止し、施錠してください。
エンジンがかかっているあいだは、車から離れないでください。
パーキングブレーキをかけずにシフトレバーをPにした状態では、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
エンジン回転中またはエンジン停止直後は排気管にふれないでください。
やけどをするおそれがあります。
- 仮眠するとき
必ずエンジンを停止してください。
エンジンをかけたまま仮眠すると、無意識にシフトレバーを動かしたり、アクセルペダルを踏み込んだりして、事故やエンジンの異常過熱による火災が発生するおそれがあります。さらに、風通しの悪い場所に停めると、排気ガスが車内に侵入し、重大な健康障害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
- ブレーキをかけるとき
ブレーキがぬれているときは、普段よりも注意して走行してください。
ブレーキがぬれていると、制動距離が長くなり、ブレーキのかかりに、左右の違いが出るおそれがあります。また、パーキングブレーキがしっかりとかからないおそれもあります。
ブレーキ倍力装置が機能しないときは、他の車に近付かないでください。また、下り坂や急カーブを避けてください。
この場合ブレーキは作動しますが、通常よりも強く踏む必要があります。また制動距離も長くなります。ただちにブレーキの修理を受けてください。
万一エンジンが停止したときは、ブレーキペダルをくり返し踏まないでください。ペダルを踏むたびに、ブレーキのアシスト力の蓄えを使い切ってしまいます。
ブレーキシステムは2つの独立したシステムで構成されており、一方の油圧システムが故障しても、もう一方は作動します。この場合、ブレーキペダルを通常より強く踏む必要があり、制動距離が長くなります。ただちにブレーキの修理を受けてください。
- 万一脱輪したとき
駆動輪が宙に浮いているときは、むやみに空転させないでください。駆動系部品の損傷や、車両の飛び出しによる思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
注意
- 運転する前は
エンジンルーム内や車両の下に、小動物(猫やねずみなど)がいないことを確認してください。エンジン始動時に、小動物が巻き込まれてファンやベルトが損傷するおそれがあります。
- 運転しているとき(オートマチック車)
運転中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏まないでください。
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏むと、エンジン出力を抑制する場合があります。
坂道で停車するために、アクセルペダルを使ったり、アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだりしないでください。
- 運転しているとき(マニュアル車)
運転中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏まないでください。
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏むと、エンジン出力を抑制する場合があります。
クラッチペダルを確実に踏み込んでいない状態で、シフトレバーを操作しないでください。クラッチやトランスミッションが損傷するおそれがあります。
クラッチの摩耗・損傷を防ぐため、次のことをお守りください。
クラッチが摩耗・損傷すると、アクセルを踏んでも車両が加速しにくくなったり、最悪の場合車両が発進できなくなったりします。その場合はトヨタ販売店で点検を受けてください。シフト操作時以外は、クラッチペダルから足を離して運転する
1速以外での発進は避ける
坂道発進時など、必要以上に半クラッチのままで走行しない
クラッチペダルで車速を調整しない
シフトレバーをN以外に入れたまま停止するときは、クラッチペダルを踏み込んでブレーキを使用する
車両が完全に停止してからRに入れてください。
クラッチ・トランスミッション・ギアに損傷を受けるおそれがあります。
クラッチペダルを一気に離す操作はしないでください。トランスミッションを損傷するおそれがあります。
- 駐車するとき(オートマチック車)
必ずパーキングブレーキをかけシフトレバーをPにしてください。パーキングブレーキをかけシフトレバーをPにしておかないと、車が動き出したり、誤ってアクセルペダルを踏み込んだときに急発進したりするおそれがあります。
- 部品の損傷を防ぐために
パワーステアリングモーターの損傷を防ぐため、ハンドルをいっぱいにまわした状態を長く続けないでください。
ディスクホイールなどの損傷を防ぐため、段差などを通過するときは、できるだけゆっくり走行してください。
オートマチック車では5秒以上空ぶかしをしないでください。
ブレーキペダルを踏んでいるまたは輪止めをしている状態で、シフトレバーがP またはN 以外にあると、トランスミッションフルードの温度が上昇し、オーバーヒートするおそれがあります。
- 走行中にタイヤがパンクしたら
次のようなときはタイヤのパンクや損傷が考えられます。ハンドルをしっかり持って徐々にブレーキをかけ、スピードを落としてください。
ハンドルがとられる
異常な音や振動がある
車両が異常に傾く
タイヤがパンクした場合の対処法はパンクしたときは(タイヤパンク応急修理キット装着車), パンクしたときは(応急用タイヤ装着車)を参照してください。
- 冠水路走行に関する注意
大雨などで冠水した道路では、次のような重大な損傷を与えるおそれがあるため、走行しないでください。
エンストする
電装品がショートする
水を吸い込んでのエンジン破損
万一、冠水した道路を走行し、水中に浸かってしまったときや、泥や砂に埋もれてしまったときは必ずトヨタ販売店で次の点検をしてください。
ブレーキの効き具合
エンジン・トランスミッション・クラッチ・ディファレンシャルなどのオイルやフルードの量および質の変化
プロペラシャフト・各ベアリング・各ジョイント部などの潤滑不良