トヨタチームメイト　アドバンストパーク

アドバンストパークは、画面表示や音声、ブザー音による操作案内および、ハンドル、アクセルとブレーキ操作を行うことにより、画面上で確認した目標駐車位置付近への後退駐車や縦列駐車からの出庫を補助するシステムです。（シフトレバー操作は運転者が行ってください。）

また、パノラミックビューモニターで、車両前方や車両後方、車両上方からの映像を表示することにより、車両周辺の確認を補助します。パノラミックビューモニターについては、別冊「マルチメディア取扱書」を参照してください。

駐車時の路面や自車の状況・目標駐車位置までの距離などにより、設定した目標駐車位置に到達できない場合があります。

目標駐車位置の横に停車した状態から、目標駐車位置までアシストを行います。（→並列バック駐車機能）

目標駐車位置の横に停車した状態から、目標駐車位置までアシストを行います。（→縦列駐車機能）

縦列駐車状態からアシストを開始し、駐車スペースから出られる位置までアシストを行います。（→縦列出庫機能）

事前に登録した駐車スペースまでアシストを行います。（→メモリ機能）

メインスイッチを押す

アシスト中にスイッチを押すと、アシストを中止します。

マルチメディア画面に表示されます。

• ガイド画面（開始時）

  

  1. 目標駐車枠（青色）
  2. 駐車形態切りかえスイッチ
     複数表示された場合は、スイッチの表示色により次のことができます。
     白表示：他の駐車可能な位置に変更
     青表示：選択されている駐車位置
     青表示と矢印：並列バック駐車機能と縦列駐車機能の切りかえ
  3. アドバイス表示
  4. “開始”スイッチ
     駐車アシストを開始します。
  5. “MODE”スイッチ
     メモリ機能と、並列バック駐車機能／縦列駐車機能の切りかえます。（→メモリ機能を使用して登録した駐車スペースに駐車する）
  6. 登録開始スイッチ
     駐車スペースの登録を開始します。
  7. カスタマイズ設定スイッチ
     アドバンストパークの設定画面に切りかわります。

• ガイド画面（後退時）

  

  1. ガイド線（黄色と赤色）
     車両の前端部または後端部から目標停車位置までの距離（黄色）と約0.3ｍ先（赤色）を示しています。
  2. クリアランスソナー表示
     →クリアランスソナーの表示のしかた
  3. RCTA（リヤクロストラフィックアラート）／移動物検知表示
     →RCTAアイコンの表示
  4. ブレーキ制御の作動表示
  5. カスタマイズ設定スイッチ
     アドバンストパークの設定画面に切りかわります。
  6. 作動中アイコン
     アドバンストパークが作動中に表示されます。

  ※:

  停車までの距離が2.5m以上は、2.5m先を表示

次のときにアドバンストパークが中止または、中断されます。

• アシストが中止されるとき

  • メインスイッチを押した

  • システムの指示以外でシフトポジションをPにした

  • パーキングブレーキをかけた

  • ドアを開けた

  • 運転席シートベルトをはずした

  • ドアミラーを格納した

  • TRC・VSCをOFFにした

  • TRC・VSC・ABSが作動した

  • パワースイッチを押した

  • システムがアシスト継続できない駐車環境と判断した

  • システム異常

  アシストが中止されたときは、マルチメディア画面にメッセージが表示されます。（→作動が中止されたとき）まずハンドルをしっかり持って、ブレーキペダルをしっかり踏んで車両を停車してください。すでにシステムは中止されていますので、はじめからやり直すか、引き続き駐車するときは通常どおりハンドルを操作してください。

• アシストが中断されるとき

  • ハンドルを操作した

  • アクセルペダルを踏んだ

  • 走行中にシフトポジションを変更した（P除く）

  • ブレーキ制御が作動した

  • PCSが作動した

  • スイッチを押した

  アシストが中断されたときは、マルチメディア画面の指示に従うことでアシストを再開できます。（→作動が中断されたとき）

目標駐車位置の中央がほぼ真横に見える位置で停車し、駐車スペースが検出できれば、並列バック駐車機能を使用することができます。また、駐車スペースなどの状況により、切り返しが必要な場合は、切り返し操作もアシストします。

1. 目標駐車位置の中央がほぼ真横に見える位置で車両を停車する

   

   1. 1m
2. メインスイッチを押し、マルチメディア画面に駐車可能なスペースが表示されたことを確認する。

   

   • 自車が駐車できるスペースがある場合に目標駐車枠が表示されます。

   • 縦列駐車が可能な場合、駐車スペースを選択して、を押すと縦列駐車機能に切りかわります。

   • 環境によっては使用できない場合があります。マルチメディア画面の表示内容を参考に別の駐車スペースで使用してください。

3. “開始”スイッチを押すと“ピッ”という音が鳴り、マルチインフォメーションディスプレイに作動中のメッセージを表示して、アシストが開始されます。

   

   • ブレーキペダルを離すと、“前進します”の音声案内と表示が出たあと、前進が始まります。

   • アシストを中止するには、メインスイッチを押します。

     アシストが中止されると“アドバンストパークを中止しました”の音声案内と表示が出ます。

4. 車両が目標駐車位置に停車するまで、音声案内とアドバイス表示の指示に従って操作してください。
5. 車両が停車したらシフトレバーをPに入れると、“アドバンストパークを終了しました”の音声案内と表示が出たあと、駐車アシストを終了します。

   

   • シフトレバーをPに入れる前にシートベルトをはずす、またはドアを開けると、ブザーが鳴り、マルチメディア画面にメッセージが表示されます。
     さらに、運転席シートベルトをはずして、ブレーキペダルを離すと、ホーンが鳴ります。
     シフトポジションをPにして、アシストを終了してください。

   • マルチメディア画面のを押すと、駐車アシスト完了画面の車両が回転します。

目標駐車位置の中央がほぼ真横に見える位置で停車し、駐車スペースが検出できれば、縦列駐車機能を使用することができます。また、駐車スペースなどの状況により、切り返しが必要な場合は、切り返し操作もアシストします。

1. 目標駐車位置の中央がほぼ真横に見える位置で停車する

   

   1. 1ｍ
2. メインスイッチを押し、マルチメディア画面に駐車可能なスペースが表示されたことを確認する。

   

   • 自車が駐車できるスペースがある場合に目標駐車枠が表示されます。

   • 並列バック駐車が可能な場合、駐車スペースを選択して、を押すと並列バック駐車機能に切りかわります。

3. “開始”スイッチを押すと“ピッ”という音が鳴り、マルチインフォメーションディスプレイに作動中のメッセージを表示して、アシストが開始されます。

   

   • ブレーキペダルを離すと、“前進します”の音声案内と表示が出たあと、前進が始まります。

   • アシストを中止するには、メインスイッチを押します。

     アシストが中止されると“アドバンストパークを中止しました”の音声案内と表示が出ます。

4. 車両が目標駐車位置に停車するまで、音声案内とアドバイス表示の指示に従って操作してください。
5. 車両が停車したらシフトレバーをPに入れると、“アドバンストパークを終了しました”の音声案内と表示が出たあと、駐車アシストを終了します。

   

   • シフトレバーをPに入れる前にシートベルトをはずす、またはドアを開けると、ブザーが鳴り、マルチメディア画面にメッセージが表示されます。
     さらに、運転席シートベルトをはずして、ブレーキペダルを離すと、ホーンが鳴ります。
     シフトポジションをPにして、アシストを終了してください。

   • マルチメディア画面のを押すと、駐車アシスト完了画面の車両が回転します。

縦列駐車から出庫する際、出庫したい方向を選択することで発進可能な位置までのハンドル、ブレーキとアクセル操作をアシストします。

1. シフトレバーがPの状態でメインスイッチを押し、マルチメディア画面が出庫方向を選択する画面に切りかわったことを確認する。

   

2. 方向指示レバー（→方向指示レバー）を操作して左右いずれか出庫したい方向を選択する
   マルチメディア画面でも矢印をタッチすることで、出庫したい方向を選択するこができます。
3. ブレーキペダルを踏んで“開始”スイッチを押すと、“ピッ”という音が鳴り、マルチインフォメーションディスプレイに作動中のメッセージを表示して、アシストが開始されます。

   • アシストを中止するにはメインスイッチを押します。

     アシストが中止されると“アドバンストパークを中止しました”の音声案内と表示が出ます。

4. 車両が出庫可能位置に停車するまで、音声案内とアドバイス表示の指示に従って操作してください。
5. 車両がほぼ出庫可能位置に到達したら停車して、ブレーキペダルまたはアクセルペダルを踏むと、“アドバンストパークを終了しました”の音声案内と表示が出たあと、アシストが終了します。そのままハンドルを持ち、前進してください。

   

事前に駐車スペースを登録することで、区画線や隣接車両のいない駐車スペースでも、使用することができます。
登録できる駐車スペースは３つです。

1. 目標駐車位置の中央がほぼ真横に見える位置で停車する。

   

   1. 1m
2. メインスイッチを押し、を押す。

   

3. 駐車する場所を選択する。

   

4. 登録する駐車スペースの位置を方向キーで調整し、“設定完了”スイッチを押す。

   

5. “開始”スイッチを押すと、“ピッ”という音が鳴り、マルチインフォメーションディスプレイに作動中のメッセージを表示して、アシストが開始されます。

   

   • シフトレバーがD以外のとき、“シフトをドライブにしてください”の音声案内と表示が出ます。

   • ブレーキペダルを離すと、“前進します”の音声案内と表示が出たあと、前進が始まります。

6. 車両が目標駐車位置に停車するまで、音声案内とアドバイス表示の指示に従って操作してください。
7. 車両が停車したらシフトレバーをPに入れる。
8. 登録する位置を確認して、必要に応じて方向キーで調整したら、“登録”スイッチを押す。
   マルチメディア画面に“登録が完了しました”と表示されます。

   

   • 太枠内に障害物がない位置で登録してください。

   • 調整できる範囲には限りがあります。

1. 目標駐車位置の中央がほぼ真横に見える位置で停車する。

   

   1. 1m
2. メインスイッチを押し、マルチメディア画面に駐車可能なスペースが表示されたことを確認する。

   

3. “MODE”スイッチが表示されたときは、スイッチを押してメモリ機能に切りかえる。
4. 駐車したいスペースを選択して、“開始”スイッチを押す。

このあとの手順は、並列バック駐車機能の手順3以降と同じです。（→並列バック駐車機能）

次のアドバンストパークが作動できないときや、作動が中止または、中断されたときなどにマルチインフォメーションディスプレイまたは、マルチメディア画面に次のメッセージが表示されます。ディスプレイの表示をもとに適切に対処してください。

無線の電波による影響を受けているか、システムに何らかの異常が発生しているおそれがあります。無線のアンテナをカメラ近くに設置している場合は、できるだけ離して設置してください。無線のアンテナがカメラの近くになく、パワースイッチを一度OFFにしてから、再度ハイブリッドシステムを始動しても画面が正常に表示されない場合は、トヨタ販売店で点検を受けてください。

以下の内容は、別冊「マルチメディア取扱書／周辺監視／パノラミックビューモニター」を参照してください。

次のような状況では、路面の駐車枠を検出することができない場合があります。

次のような状況では、目標駐車位置を誤認識する場合があります。

カメラとセンサーにより駐車車両を検出して、駐車位置を特定しやすくします。

• フロントカメラ

  

• サイドカメラ

  

• バックカメラ

  

• センサー

  →システムの構成部品

マルチメディア画面のを押して、“Advanced Park”を選択する。

音声案内のON/OFFを設定できます。

駐車アシスト中の自車の速度を設定できます。

メモリ機能で登録時は設定できません。

駐車アシスト中に回避する障害物との距離を設定できます。

並列バック駐車と縦列駐車のどちらでも駐車可能なとき、優先的に表示する駐車方法を設定できます。

駐車アシスト中の進路が外側にふくらんでしまうとき、内側に寄ってしまうときに進路を調整できます。

タイヤがすり減ったりしたとき、駐車進路が駐車する場所の中心からずれてしまいます。その場合、駐車進路を調整してください。

駐車アシスト中に自車が使用する道幅の設定ができます。

メモリ機能で記憶した登録情報を消去できます。

1. アドバンストパークがOFFの状態でパノラミックビューモニターメインスイッチを押す。

   

2. マルチメディア画面のを押して、“Advanced Park”を選択する。
3. “登録した駐車場所の消去”を選択すると、メモリ機能で記憶した登録情報を消去できます。