災害などによる非常時に電力が必要なとき、次の方法を行うことで、車両の走行機能を停止した状態で給電ができます。
- AC100Vスイッチ
- ラゲージルーム内コンセント
- アース端子
グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
災害などによる非常時に電力が必要なとき、次の方法を行うことで、車両の走行機能を停止した状態で給電ができます。
給電作業は、次の内容をよくお読みいただいた上で、正しい手順に沿って行ってください。
パーキングブレーキがかかっていること
パワースイッチがOFFになっていること
システム作動中はエンジンが作動するおそれがあるので、車庫内等、換気の悪い場所を避け、換気のよい場所に駐車すること
地面が固く平らな場所に駐車すること
輪止めの使用をおすすめします。輪止めはトヨタ販売店で購入することができます。
給電中はオートアラームを設定することができないので、盗難を防ぐために、車内やラゲージルーム内に貴重品などを放置しないこと
ボンネットが閉まっていること
フタを開けて電気製品の電源プラグをコンセントの奥までしっかり差し込む
コンセントはラゲージルーム内にあります。
アース線のある電気製品を使用するときは、アース端子付きのコンセントを使用し、アース線をアース端子に接続してください。
また、接地極つきプラグのある電気製品を使用するときは、市販の変換アダプターを使用してアース線をアース端子に接続してください。
電気製品が接続されていることがわかるように窓からコードを出すことをおすすめします。その場合は、図で示すように接続されたコードにたるみをもたせ、異常な張りが発生しないようにしてください。
窓ガラスを上昇させるときはパワーウィンドウスイッチで自動全閉を行わずに上昇させ、コードを窓枠とガラスで挟み込まないように隙間を確保してください。(→パワーウインドウ)
次の手順をお守りください。
駆動用電池の残量減少などにより、自動でエンジンが始動し、充電を行います。一部の自治体では、駐車または停車中にエンジンを始動した場合、条例にふれる可能性があります。給電システムの使用については関係する自治体に確認した上で、適切に使用してください。
AC100Vで最大消費電力の合計が1500W以下の電気製品を使用してください。規定容量をこえる電気製品を使用すると、保護機能が働き、給電機能が停止することがあります。
定格消費電力が1500W以下であっても、定格消費電力よりも大きな供給電力を必要とする電気製品があり、その場合は正常に作動しないおそれがあります。
使用する電気製品によっては、大きな電流が流れ、瞬間電力が1500Wをこえるときがあります。この場合、保護機能が働き、給電機能が停止することがあります。
複数の電気製品に給電する場合、電気製品によっては正常に作動しない可能性があります。その場合は、単独で電気製品を使用してください。
定格消費電力が大きな電気製品(ホットプレートなど)の中には、コンセントを単独で使うことを必須としているものがあります。その場合、他の電気製品と併用しないでください。
使用する電気製品によっては、テレビやラジオに雑音が入ることがあります。
コンセントを使用中、リヤシート付近から冷却用ファンの音がすることがありますが、異常ではありません。
長時間給電直後には、動力性能や燃費などが一時的に悪化することがありますが、異常ではありません。
次のようなAC100Vの電気製品は、消費電力の合計が1500W以下でも正常に作動しないおそれがあります。
起動時の電力が大きい電気製品
精密なデータ処理をする計測機器
きわめて安定した電力供給を必要とする電気製品
タイマー設定する機器など、コンセントの出力が連続して必要な電気製品
給電機能が使用できないとき
AC100Vスイッチを押しても作動表示灯が点灯しない場合、保護機能が働いていることが考えられます。
この場合、まず次の処置を行ってください。
電気製品の電源プラグを抜き、消費電力の合計が1500W以下になっているかを確認し、パワースイッチをOFFにし、はじめから操作をやり直してください。
電気製品の電源プラグを抜き、製品自体が故障していないかを確認して、パワースイッチをOFFにし、はじめから操作をやり直してください。
マルチインフォメーションディスプレイに非常時給電モードの表示がされていない場合、次の処置を行ってください。
駆動用電池の残量を確認してください。(→ヘッドアップディスプレイ)残量が少ない場合は、駆動用電池の残量を回復させ、パワースイッチをOFFにし、はじめから操作をやり直してください。
車内が高温になると、給電システムを保護するため給電機能が停止することがあります。その場合は車両を日陰などへ移動したり、エアコンを使用するなどして車内温度を下げながら使用してください。
炎天下に放置した直後など、車内が高温になっている場合は、車両を日陰などへ移動したり、エアコンを使用するなどして車内温度を下げ、しばらくしてからパワースイッチをOFFにし、はじめから操作をやり直してください。
特に外気温が低いときは、駆動用電池を保護するため、給電機能が使用できないことがあります。その場合は、エアコンを使用して駆動用電池をあたためてから使用してください。
マルチインフォメーションディスプレイに下記のメッセージが表示されたとき
“燃料の残量低下により給電停止しました”
燃料が少なくなったため、非常時給電モードを停止しました。燃料を給油後、再度非常時給電モードを起動することが可能になります。ガソリンスタンドで給油することをおすすめします。
“シフトポジション切りかえにより給電停止しました”
シフトポジションがPから切りかわったため、非常時給電モードを停止しました。パワースイッチをOFFにし、はじめから操作をやり直してください。
以上の処置を行っても非常時給電システムが使用できない場合は、トヨタ販売店で点検を受けてください。
車両側の電源周波数は、50Hzに設定されています。
コンセントと電源周波数が異なる電気製品を使用しないでください。誤作動や故障などの原因になるおそれがあります。
電気製品によっては、電源周波数の切りかえ(50/60Hz)機能があるので、車両と電気製品の電源周波数を同じにしてください。
車両側の電源周波数切りかえが必要な場合は、トヨタ販売店にご相談ください。
給電中に周囲が暗くなると、自動でヘッドランプなどが点灯します。ランプを消灯したいときは、ランプスイッチを参照してください。
ドアの施錠・解錠について
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
ワイヤレス機能でドアを施錠・解錠することはできません。
キーでドアの施錠・解錠ができます。(→キー)
スマートエントリー&スタートシステム装着車
スマートエントリー&スタートシステムやワイヤレス機能でドアを施錠・解錠することはできません。
メカニカルキーでドアの施錠・解錠ができます。(→メカニカルキーを使うには(スマートエントリー&スタートシステム装着車))
ドアの開閉などにより、ブザーが鳴ったり、マルチインフォメーションディスプレイに“キーが見つかりません キーの所在を確認してください”と表示されたりすることがあります。電子キーを携帯していることを確認してください。
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、思わぬ事故の原因となり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
コンセントは、照明器具などの電気製品と直接接続して使用するものであり、家屋などへ電気を供給する発電機として使用しないでください。また、家屋などに設置されている非常時の給電システム(外部電源と接続ができる専用設備、外部電源からの供給回路が電力会社からの電気配線と分離されている設備など)を使用する場合は、当該システムの製造業者または販売業者にご相談ください。
非常時給電システムの使用中はパーキングブレーキをしっかりとかけて、シフトポジションをPから切りかえないでください。
非常時給電システムの使用中は車両から離れないでください。また、給油や洗車は行わないでください。
非常時給電システムの使用中は、お子様や介護を必要とする方、ペットを車内に残さないでください。エアコンを使用していても、システムの自動停止等により室内が高温、または低温になる場合があり、熱中症・脱水症状・低体温症になるおそれがあります。
車外に電源コードを引いて使用する場合は、雨水の侵入などに注意してください。コンセントに雨水が付着した場合は、乾燥させてから使用してください。電源コードをドアなどに挟まないように注意してください。
落雷の可能性がある天候のときは給電を行わないでください。給電中、雷に気付いたときは給電を停止してください。
故障した電気製品を使用しないでください。給電機能が使用できなくなるおそれがあります。
ぬれた手で電気製品の電源プラグを抜き差ししたり、ピンなどをコンセントに差したりしないでください。また、コンセントに雨水・飲料水・雪などが付着した場合は乾燥させてから使用してください。
コンセントの改造・分解・修理などはしないでください。修理についてはトヨタ販売店にご相談ください。
お子さまにコンセントをさわらせないでください。
コンセントにほこりやゴミが付着しないようにしてください。また、定期的にコンセントを掃除してください。
電気製品の電源プラグをコンセントに差し込んでもゆるいときは、コンセントを交換してください。交換についてはトヨタ販売店にご相談ください。
ボンネットが閉まっていることを確認してください。状況によっては、エンジンが自動で始動するため排気管付近に近付いたり、荷物を置いたりしないでください。また、エンジンルーム内に顔や手を近づけないでください。ラジエーター冷却用のファンが急にまわりだすことがあります。ファンの回転部分にふれたり、近付いたりすると、手や着衣(特にネクタイ・スカーフ・マフラーなど)が巻き込まれるおそれがあります。
燃えやすいものの近くで停車しないでください。過熱した排気管で発火するおそれがあります。
車庫内など換気が悪い場所や囲まれた場所(雪が積もった場所)などでは、酸素欠乏や排気ガスの充満、滞留を防ぐため、給排気を可能とする関連装置などを適切に設置して、使用してください。
給排気設備のない車庫内など換気が悪い場所や給排気設備のない囲まれた場所(雪が積もった場所)などでは、酸素欠乏のおそれや排気ガスが充満したり、滞留したりするおそれがあるため、使用しないでください。(→排気ガスに対する注意)
車両をカーカバーなどで覆った状態で使用しないでください。
暖房器具などの電気製品を使用して、車中で泊まることはやめてください。
車外に電源コードを引き出して使用する場合は、誤って車両を発進させないようにご注意ください。
傾いた場所や坂道などに停めて使用しないでください。使用中に車両を移動させたり、傾けたりしないでください。
使用する電気製品に付属の取り扱い説明書や、製品に記載されている注意事項を必ずお守りください。
電源プラグや電気製品が故障しているときは使用しないでください。
特に外気温が低いときや高いときは、故障や作動不良になる可能性があります。
水平設置が必要な電気製品は、正常に作動しない可能性があります。
防水仕様の電気製品を除き、雨や水のかかる場所、湿気の多い場所では使用しないでください。
水没や浸水した、またそのおそれのある電気製品は使用しないでください。
車両の状態によっては、一時的に給電機能が停止することがあるため、医療機器は使用しないでください。
コンセントへは電源プラグ本体を持って抜き挿しをする
プラグの刃にふれないようにしてください。また、コードを引っ張って電源プラグを抜くと、電源プラグやコードが損傷するおそれがあります。
アース線のある電気製品を使用するときは、アース端子付きのコンセントを使用し、アース線をアース端子に接続してください。また、接地極付きプラグのある電気製品を使用するときは、市販の変換アダプターを使用してアース線をアース端子に接続してください。
電源プラグはコンセントにいっぱいまで確実に挿し込む
電源プラグが半挿しの状態にならないようにしてください。また、電源プラグに荷重がかからないようにしてください。
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、正常に作動しなかったり、車両や電気製品が損傷したりするおそれがあります。
車内のトリムの近くやシートの上などで、トースターなどの熱気を出す電気製品を使用しないでください。熱により溶損や焼損のおそれがあります。
熱などに弱い電気製品を車内で使用しないでください。炎天下での駐車時の熱などにより、電気製品が故障したりするおそれがあります。
コンセントと電源周波数が異なる電気製品を使用しないでください。誤作動や故障などの原因になるおそれがあります。特に、電子レンジは使用中に発熱するおそれがあります。
コンセントを使用しないときは、フタを閉めてください。
コンセントに異物が入ったり、飲料水などがかかったりすると、故障したり、ショートしたりするおそれがあります。
コンセントに、二股などの分岐用コンセントを複数接続しないでください。コードが発熱する可能性があります。異常な発熱を感じたら直ちに使用を中止してください。
コードリールを使う場合、コードが発熱する可能性がありますので、コードはリールからすべて引き出してご使用ください。
電源コードやコンセントに異常な発熱を感じたらただちに使用を中止してください。
長時間給電をするときは、エンジン始動中に排気管から水が出ることがありますが、異常ではありません。
炎天下に放置した直後など、車内が高温になっている場合は、車両を日陰などへ移動したり、エアコンを使用するなどして車内温度を下げしばらくしてから、パワースイッチをOFFにし、はじめから操作をやり直してください。
給電システムを保護するため給電機能が停止することがあります。その場合は車両を日陰などへ移動したり、エアコンを使用するなどして車内温度を下げながら使用してください。
駆動用電池を保護するため、給電機能が使用できないことがあります。その場合は、エアコンを使用して駆動用電池をあたためてから使用してください。
排気管の中にある水が凍り、エンジンが始動しにくくなったり、排気管からにおいを発生する場合があります。その場合は、いったん給電作業を中断して15分から30分ほど走行してください。
非常時給電モードを停止してからハイブリッドシステムを始動してください。