ポップアップフード

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ポップアップフードは前方向からの衝突時にボンネットを持ち上げ、FCユニットルーム内の空間を確保し、歩行者の頭部への衝撃を緩和させます。

作動速度範囲での走行時に、歩行者やその他の物体と前方向から衝突したとき、フロントバンパー裏にあるセンサーが衝突を感知し作動します。

システムの構成部品

  1. センサー
  2. ボンネット
  3. リフター

知識

ポップアップフードについて
  • 廃車するときは、必ずトヨタ販売店にご相談ください。

  • ポップアップフードは、一度作動すると再使用できません。トヨタ販売店で交換してください。

予防連携機能について

プリクラッシュセーフティによって歩行者・自転車運転者との衝突の可能性が高いと判断されたとき、ポップアップフードの作動準備を整えます。

ポップアップフードが作動するとき

次のような衝撃を受けたときに作動します。

  • 作動速度範囲(約25~55km/h)での走行時、フロントバンパーに歩行者と同等、もしくはそれ以上の衝撃を正面から受けたとき(衝突したときにフロントバンパーに痕跡が残らないような場合でも、一定以上の衝撃が加われば作動します。また、軽いもの・小さな動物や他の小さな物体でも衝突の状況、速度によっては作動することがあります)

  • その他に、次のような車両下部やフロントバンパーに衝撃を受けたときも作動することがあります。

    • 縁石に衝突したとき

    • 深い溝や穴に落ち込んだとき

    • ジャンプして地面にぶつけたとき

    • 駐車場のスロープ・うねりのある道路・突起物や落下物などにぶつけたとき

ポップアップフードが作動しにくいとき
  • 走行中、フロントバンパーの左右の角や側面に歩行者がぶつかったときは、衝撃を検知しにくいため、作動しないことがあります。また、歩行者の衝撃によっては作動しにくい場合があります。

  • 車両が横すべりするなどして、車速が正しく検知できないときは正常に作動しないことがあります。

ポップアップフードが作動しないとき

次のようなときは作動しません。

  • 横たわっている人に衝突したとき

  • 作動速度範囲外での走行時にフロントバンパーが衝撃を受けたとき

  • 横方向や後部から衝撃を受けたとき

  • 横転、転覆したとき(事故の状況、形態によっては、ポップアップフードが作動することがあります)

警告

ポップアップフードが作動したとき
  • ボンネット解除レバーを引かないでください。ポップアップフードが作動したあとにボンネット解除レバーを引くと、さらにボンネットが上がり、思わぬけがをするおそれがあり危険です。また、ボンネットが上がったまま走行すると視界がさまたげられ、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

  • ボンネットを無理に押しもどさないでください。作動したボンネットは手動では下げることができないため、ボンネットが変形したり、思わぬ傷害につながるおそれがあり危険です。

  • ポップアップフードが作動したあとはトヨタ販売店で交換してください。なお、車両の移動は安全な場所までにとどめ、販売店に連絡してください。

  • ポップアップフードが作動した直後は、リフターにふれないでください。作動直後はリフターが熱くなっているため、やけどをするおそれがあります。

注意

ポップアップフードについて
  • ボンネットが完全に閉まっていないと、正常に作動しないおそれがあります。走行前にボンネットが閉まっていることを必ず確認してください。

  • 4輪とも指定されたサイズのタイヤを指定空気圧で使用してください。異なるサイズのタイヤを使用すると、システムが正常に作動しなくなるおそれがあります。

  • フロントバンパー周辺に何かがぶつかったときは、ポップアップフードが作動していなくても、センサーが損傷しているおそれがあります。必ずトヨタ販売店で点検を受けてください。

  • ポップアップフードの部品や配線などを取りはずしたり修理しないでください。誤って作動したり、正常に作動しなくなるおそれがあります。修理や交換作業が必要なときは、トヨタ販売店にご相談ください。

  • フロントバンパー・ボンネット・サスペンションなどを純正品以外のものに交換しないでください。また、取りはずしたりしないでください。システムが正常に作動しなくなるおそれがあります。

  • フロントバンパーやボンネットにものを取り付けないでください。衝撃を正しく検知できず、システムが正常に作動しなくなるおそれがあります。

  • ボンネットを強く閉めたり、リフターに荷重を加えないでください。リフターが損傷し、システムが正常に作動しなくなるおそれがあります。

  • サスペンションを改造しないでください。車高がかわると、システムが正常に作動しなくなるおそれがあります。