• ナビゲーション
  • 知っておいていただきたいこと
  • GPSについて

GPS(Global Positioning System:汎地球測位システム)は、米国が開発・運用しているシステムで、通常4個以上、場合により3個の人工衛星を利用して、利用者の現在位置(緯度・経度など)を知ることができるものです。本機はGPS情報と各種センサー、道路地図データなどを利用して、ナビゲーションを行っています。

GPS情報について

GPS情報を利用できないとき

以下のようなときは、GPS情報を利用できないことがあります。

  • ビル・トラック・トンネルなどで人工衛星の電波が遮断されるとき

  • GPSアンテナの上に物を置くなどして電波が遮断されるとき

  • 人工衛星が電波を出していないとき(米国の追跡管制センターで信号をコントロールしているため改良・修理等で電波が止まることがあります。)

  • デジタル式携帯電話(1.5GHz)をGPSアンテナ付近で使用したとき

システムの特性上、避けられないズレ

このシステムは、GPS情報と各種センサー、道路地図データなどを利用して現在位置表示を行っていますが、人工衛星からの電波の精度状態が良くないときや、2個以下の人工衛星からの電波しか捕捉できないときなどには誤差が生じることがあります。この誤差は、補正などによってなくすことはできません。

みちびき(準天頂衛星システム)は初号機からの電波のみ受信しています。「サブメータ級測位補強サービス」と「センチメータ級測位補強サービス」には対応しておりません。

ナビの精度について

実際の現在地と異なる場所に自車位置マークが表示されているとき

以下のような車両の状態(走行場所や運転条件)のときは、実際の現在地と異なる場所に自車位置マークが表示されている(自車位置マークがずれている)ことがあります。

  • 角度の小さなY字路を走行しているとき、他方の道に自車位置マークが表示されることがあります。

  • 隣の道路に自車位置マークが表示されることがあります。

  • 市街図を表示させているとき、自車位置マークやルート表示が反対車線や道路以外の場所に表示されることがあります。

  • 市街図から市街図以外の縮尺の地図に切り替えたとき、ほかの道路に自車位置マークが表示されることがあります。

  • フェリー、車両運搬車などで移動したあと、自車位置マークが移動前の位置になっていることがあります。

  • 自車位置マークを手動で修正したときに、正しい位置に修正しない状態で走行したとき

  • 12Vバッテリーターミナルを脱着したあと

  • らせん状の道路を走行しているとき

  • 勾配の急な山岳等を走行しているときや急カーブを走行しているとき

  • 地下駐車場や立体駐車場などでの切り返しや、ターンテーブルで回転をしたあと、一般道路に出たとき

  • 渋滞・交差点の手前などで、発進・停止を繰り返したときや徐行運転時

  • 砂、砂利、雪道などのすべりやすい道路を走行しているとき

  • タイヤチェーンを装着して走行しているとき

  • タイヤを交換したとき(とくに応急用タイヤ、スタッドレスタイヤ使用時)

  • 指定サイズ以外のタイヤを使用したとき

  • タイヤの空気圧が4輪とも指定の空気圧でないとき

  • 摩耗したタイヤに交換したとき(2シーズン目以降のスタッドレスタイヤなど)

  • ビルの近くを走行したとき

  • キャリヤを取りつけたとき

  • 高速走行中、長距離のルート探索を行ったとき

以上のようなときでも、しばらく走行すると、マップマッチングやGPS情報が利用されて、現在地が自動的に修正されます。(場合によっては、数分程度かかることがあります。)

適切な目的地案内が行われないとき

探索条件や走行場所により、以下のように適切な目的地案内が行われないことがあります。

  • 直線道路走行中に、直進の案内が行われることがあります。

  • 交差点で曲がるのに、案内が行われないことがあります。

  • 案内が行われない交差点があります。

  • Uターン禁止の場所で、Uターンするルートの案内が行われることがあります。

  • 実際には通行できない道(進入禁止の道路、工事中の道路、道幅が狭い道路など)の案内が行われることがあります。

  • 目的地までの道路がなかったり、細い道路しかないときは、目的地から離れた所までしか目的地案内が行われないことがあります。

  • ルートからはずれたとき(手前の交差点などで曲がったときなど)、音声案内が誤って出力されることがあります。

  • 実際の現在地と異なる場所に自車位置マークが表示されている場合、誤った案内をすることがあります。

ルートを再探索したとき

ルート再探索時、以下のようなことがあります。

  • 再探索時のルートの表示が、次の右左折までに間に合わないことがあります。

  • 高速走行時の再探索時間が長いことがあります。

  • 再探索時に、ルートが遠まわり(大まわり)になることがあります。

  • 通過するはずの目的地を通らずに最終の目的地に向かうとき、再探索すると、通過するはずの目的地へ戻るルートが表示されることがあります。

  • 再探索しても、ルートがかわらないことがあります。

  • ルートが探索されないことがあります。

タイヤ交換をしたとき

  • このシステムは、タイヤの回転などをもとにして作動していますので、タイヤを交換すると精度が悪くなることがあります。

  • タイヤを交換したときは、自動補正を行ってください。(→距離を補正する

自車位置マークがずれているとき

地図上の自車位置マークがずれても、しばらく走行すると、マップマッチングやGPS情報が利用されて、現在地が自動的に修正されます。

GPS情報が利用されず、現在地が自動的に修正されないときは、安全な場所にいったん停車して、現在地の修正を行ってください。(→現在地を修正する

  • 現在地の自動補正は、数分かかることがあります。

  • 1/8万図より詳細な地図で補正することができます。