EVシステムの特徴

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電気自動車は、従来の車両とは大きく異なります。駆動用電池に充電された電気で電気モーターを駆動させることで、走行します。 電気自動車は電気を使用して走行するため、CO2(二酸化炭素)や、NOx(窒素酸化物)などを排出せず、環境に優しい自動車です。

システムの構成部品

イラストは説明のための例であり、実際とは異なります。

  1. 普通充電ポート
  2. 補機バッテリー
    SRSエアバッグ、ヘッドライト、ワイパーなどのさまざまなシステムに電力を供給します。
  3. 電気モーター(駆動モーター)
  4. 車載充電器
  5. 駆動用電池
    電気モーターに電気を供給します。

減速時・制動時(回生ブレーキ)

車輪が電気モーターを発電機として動かし、駆動用電池へ充電します。

この回生ブレーキ機能を活用して駆動用電池に電気を蓄えることで、走行できる距離をのばすことができます。

充電について

知識

回生ブレーキについて

次の場合、車の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、駆動用電池へ充電すると共に減速力を得ることができます。

  • シフトポジションがDまたはRで走行中に、アクセルペダルから足を離したとき

  • シフトポジションがDまたはRで走行中に、ブレーキペダルを踏んだとき

補機バッテリーの充電について

補機バッテリーは、EVシステムが作動しているときに、駆動用電池から充電されます。車両を長時間使用しないと、補機バッテリーの電力が自然放電のために低下する場合があります。 この場合は、正しい手順に従って、対処してください。(→補機バッテリーがあがったときは

車を長期間使用しないとき
  • 車を長期間使用しない場合は、駆動用電池が極端に充電不足になるのを防ぐため、1ヶ月に一度は駆動用電池を充電してください。

  • 車両に普通充電ケーブルを接続したまま長期間放置すると、システムチェックなどの制御が働くことにより、補機バッテリーの電力消費量が増加します。普通充電ケーブルを接続しておく必要がないときは、すみやかに車両から取りはずしておいてください。

駆動用電池の充電について
  • 駆動用電池が低下すると、駆動用電池残量警告灯が点灯または点滅します。

  • 必要に応じて駆動用電池を充電してください。駆動用電池が電欠になると、走行ができなくなります。 駆動用電池の残量が少なくなっているときは、できるだけ早く充電してください。

電気自動車特有の音と振動について

電気自動車はREADYインジケーターが点灯し、走行可能な状態でも、通常の車のようにエンジン音や振動がないことがあるため、走行可能な状態であることに気が付かない場合があります。安全のため、駐車時は確実にパーキングブレーキをかけてください。

EVシステム始動後は、次のような音や振動が発生する場合がありますが、異常ではありません。

  • 車両の前方から聞こえるブレーキシステムの操作音

  • ラゲージルーム下からのモーター音、ギヤ音

  • EVシステム始動時および停止時に車両ラゲージルーム下から聞こえるリレーの音

  • 次のような場合は、“コトン”、“カチッ” などのリレー作動音が駆動用電池から聞こえます。

    • EVシステムが始動または停止したとき

    • 充電が開始または終了するとき

  • ブレーキペダルを踏んだときや、アクセルペダルをゆるめたときに聞こえる作動音

  • 空調システム(空調コンプレッサー、送風機モーターなど)の作動音

メンテナンスや修理・廃車について

お車のメンテナンスや修理・廃車の際は必ずトヨタ販売店にご相談ください。

特に廃車する場合は、トヨタ販売店を通じて駆動用電池の回収を行っていますので、ご協力ください。

車両接近通報装置

走行時、車両の接近を周囲の人に知らせるため、車速に応じた音階で通報音を鳴らします。車速が約25km/hをこえると消音します。

知識

車両接近通報装置について

次のような場合は、周囲の人に通報音が聞こえにくくなることがあります。

  • 周囲の騒音が大きい場合

  • 雨または強風の場合

    また、車両接近通報装置は車両前側にあるので、車両前方と比較して、車両後方は聞こえにくくなることがあります。